オーディオ自作ヘルプ掲示板・・・ http://8604.teacup.com/very_first_tube_amp/bbs (困ったらここで質問すれば、同じ経験をした人やベテラン諸氏がアドバイスしてくれる)
オーディオなんでもありの掲示板・・・ http://6403.teacup.com/teddy/bbs (疲れたらこちらで雑談をどうぞ)本機のベースとなったFET差動ヘッドホンアンプのページ・・・ http://www.op316.com/tubes/hpa/index.htm
筆者のサイトのトップページ・・・ http://www.op316.com/
1)p.44 図3-9 パターン図 タカス17列の
ACカップリング・コンデンサ2個
4700μF → 3300μF に修正2)p.44 図3-9 パターン図 タカス25列の
平滑コンデンサ2個
3300μF → 4700μF に修正3)p.44 図3-9 パターン図 タカス30列の
プラス電源回路のコンデンサ
1000μF → 470μF に修正4)p.57 本文下から4行目
左右各チャネルの電源に入れた470μFは
→ 4700μF に修正5)p.93 図6-11 差動2段ヘッドホン・アンプ 回路図中
2SC1018-GR → 2SC1815-GR に修正6)p.97 図6-14 パターン図中の 電源分配部に入れた
シリーズ抵抗 4個
4.7Ω → 5.6Ω に修正
※回路図では5.6Ω,本文も5.6Ωと説明しているため
5.6Ωに修正7)p.97 図6-14 パターン図中の パイロット・ランプ用
LEDと電流制限用抵抗の位置関係
DC15V−側に電流制限抵抗3.3kΩが入っている
→ DC15V+側に電流制限抵抗3.3kΩとなるようパターン図
を修正(図6-15の電源回路図どおりにする)
札幌のYさんが、差動ヘッドホンアンプを製作されてデータを掲示板で公開してくださいました。本書が推奨するLPFも組み込んでいます(RCAジャックとスイッチの間)。Yさんは、私のFET差動ヘッドホンアンプのV3もV4も製作されていて私の音を良くご存知です。このヘッドホンアンプも紛れもなく私の音がするそうです。
周波数特性の青い線はLPFのデータです。20kHzで気持ち持ち上がり気味なのは、オシレータの出力インピーダンスが50Ωと非常に低いためで設計上の許容範囲内に収まっています。歪み率特性は、私のデータと全く同じです。残留ノイズは10μVで非常に静粛なヘッドホンアンプに仕上がっています。他の人が作っても再現性があることが確認できて一安心です。
話の始まりは、CQ出版社から以前に出した「理解しながら作るヘッドホンアンプ」と同じ内容を新しいシリーズの一冊に加えたいということでした。しかし、あの本で使ったFETやトランジスタの多くが製造中止となった今、同じ内容のままで再度出版するなんてできないと思いました。それに本を買ってくださる方に対して失礼だと思いました。自作のための本ですから、部品が入手出来ることが絶対に必要です。ヘッドホンアンプのネタはほとんど尽きていましたが、もう一度一から考え直してみることにしました。FET差動ヘッドホンアンプを作った時に、2SK170をバイポーラトランジスタに置き換えたものを作ろうとして上手く行かずに放置されたままになっていることを思い出しました。バイポーラトランジスタならば入手が容易です。試しに作ってみることにしました。
最初に作ったのは、本書の最後に出てくる差動2段+SEPPの構成です。ラッキーなことに試作1号機で上手く行きました。本書掲載の回路は、初段がPNPトランジスタで、2段目がNPNトランジスタですが、試作1号機は上下逆さまの初段がNPNで2段目がPNPトランジスタでした。執筆を始めてみると、2段目がPNPでは6章のエミッタ共通回路の説明がしづらいことに気がつきました。そこでPNPとNPNを入れ替えたものを作りました。回路定数は全く同じでプラスとマイナスが入れ替わっています。特性は区別できないくらい同じになりました。
ヘッドホンアンプを使っていて、必ずしも利得が必要でないことは以前から気がついていました。そこで本書執筆の機会に利得が1倍のものをいろいろと考えることにしました。そしてそれをヘッドホンバッファと呼ぶことにしました。増幅(Amplify)しないのでヘッドホンアンプとは呼ばないで区別しています。