Smooth Audio 快適オーディオ by Bluetooth |
●Bluetoothとは何?
「最小構成でスピーカーを鳴らす」ではパソコンのイヤホン・ジャックとパワード・スピーカーをケーブルでつなぐという最も簡単な方法をご紹介しました。この方法の弱点は「ケーブルが邪魔」ということに尽きます。そうでなくても視線制御ではパソコンの周囲はケーブルだらけになりますから、そういう面倒なものはできるだけ減らしたい、でもいい音かつ快適にで音楽を聴きたい。というわけで、Bluetoothを使ったケーブル・レスかつ高音質の視線制御オーディオ・システムを考えてみます。BluetoothはWi-Fiやコードレス電話と同じ電波を使って、10m以内の近距離で機器をつなぐ多機能のしくみです。基本的な機能だけでもこんなにあります。
・マウス、キーボードBluetoothを使ってスピーカーを鳴らすには、パソコン側にはBluetoothの電波を送信するトランスミッターが必要です。Bluetoothの電波を受信するのがレシーバーです。
・リモコン
・携帯電話のダイヤルアップ
・携帯電話のアドレス帳、ハンズフリー
・プリンタ、スキャナー
・オーディオ<Bluetoothトランスミッター>
iPhoneやiPadにはBluetoothトランスミッターが内蔵されているので、Bluetoothスピーカーを用意するだけで簡単に音が出ます。しかし、WindowsのパソコンはBluetoothトランスミッターを持っていないので、トランスミッターを追加してやらなければなりません。これをBluetoothドングルといいます。<Bluetoothレシーバー>
レシーバーは単体で売られているものと、アンプやスピーカーと一体になったもの(Bluetoothスピーカー)とがあります。
●Bluetoothドングル
ドングリではなくドングルです。こんな格好をしています。これをパソコンのUSB端子に取り付けて、WindowsのBluetoothデバイス設定(コントロール・パネルの中にある)を使ってBluetoothレシーバートとペアリングしてやれば、以後は自動的に接続するようになります。なお、Bluetoothドングルは接続の安定性や確実性が重要で、何を選んでも音質的には差はないと思ってください。私がテストした中でのベストはELECOM LBT-UAN05C2/N(下の画像左端)で、amazonで1,100円くらいです。
パソコンのUSB端子に差し込み、タスクバーのBluetoothマークをクリックして、「Bluetoothデバイスの追加(A)」の画面を開きます。「+Bluetoothその他のデバイスを追加する」を開いて相手のレシーバーを見つけて選べば完了です。
ご注意:右の2個はCSRと称するものでオーディオ用途ではことごとく接続に失敗しており多くの犠牲者を出しました。CSR系は買ってはいけません。
●パソコン+Bluetoothドングル+Bluetoothスピーカー
まずはコンパクトな名機KENWOOD AS-BT77です。KENWOODが本気出して開発したのでお値段はちょっと高めの9,000円くらい。USBから電源を供給しながらでも充電して単独でも動作します。小さいのに見かけによらず結構まともな音で鳴ります。Bluetoothによる無線接続、パソコンのイヤホンジャックとつなぐ有線接続、さらにパソコンとUSBケーブルでつなぐ有線接続の3通りの使い方ができます。対応コーデックはSBCのみ。スペースにほとんど余裕がない、ステレオでスピーカーを左右に分けて2台置きたくないけれどもそれなりにいい音で聞きたいというケースに向いていると思います。
「最小構成でスピーカーを鳴らす」のところでご紹介したCreative T15 WirelessともうひとつCreative T12 Wirelessです。amazonで5,400円くらいですからかなりお安いです。対応コーデックはライセンス・フリーのSBCのみなのでそれで安くできたのかも。
「最小構成でスピーカーを鳴らす」のところでご紹介したYAMAHA NH-50の後継機YAMAHA NH-B55です。お値段は22,000円ほどします。Bluetoothによる無線接続のほかにパソコンのイヤホンジャックとつなぐ有線接続もできます。対応コーデックはSBCとAACです。
●パソコン+Bluetoothドングル+Bluetoothレシーバー+パワード・スピーカー
●パソコン+Bluetoothドングル+Bluetoothレシーバー+アンプ+スピーカー
すでにお持ちのお気に入りのアンプやスピーカーを生かして本格的なオーディオ・システムとしたい場合は、役者の数が多くなります。音質を決定するのはBluetoothレシーバーですが、高音質のものがなかなかありません。amazonのレビューで高評価のものでもオーディオ的にみたら使い物にならない製品の方が多いくらいです。そんな中で私が選んだのが以下の2モデルです。比較的音が良いとされているのNT-BTR1(Olasonic)とHEM-HC-BTRATX(TSdrena)です。どちらも、一般的なRCAジャックがついていますから、そこから先は普通にオーディオ・システムとつないでください。「最小構成でスピーカーを鳴らす」のところでご紹介したYAMAHAのパワード・スピーカーHS-5をつなげば、シンプルに本格的なオーディオ・システムが実現します。
--- NA-BTR1 HEM-HC-BTRATX 基本機能 レシーバー レシーバー リンクID Olasonic NA-BTR1 HBRX01 周波数特性 20Hz〜20kHz(44.1kHz再生時)
20Hz〜40kHz(LDAC96kHz、990kbps再生時)10Hz〜20kHz(+/-0.5dB) アナログ出力電圧 2.1Vrms(実測:2.1Vrms) 記載なし(実測:1.7Vrms) 出力インピーダンス 記載なし(実測:500Ω、1kHz) 57Ω 通信方式 Bluetooth標準規格ver4.2 Bluetooth標準規格ver4.1 対応プロファイル A2DP、AVRCP A2DP、IOPT 対応コーデック SBC、AAC、aptX、aptX HD、LDAC SBC、AAC、aptX LL 電源 ACアダプタDC5V(内部で昇圧) ACアダプタDC5V(内部で昇圧) 価格 18,980円@anamzon 6,980円@amazon
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