Preface
   はじめよう!   

  



はじめに

手が不自由でパソコンの操作を視線制御や視線入力に頼ることになっても、音楽を聴く楽しみは失いたくありません。むしろ、自由に動き回れないからこそ、今まで聞こえていなかった音が聞こえてきたり、新しい気づきや感動に出会い、心から音楽を味わい楽しむことができるようになったかもしれません。私は今、そのことを実感しています。

視線制御でiTunesを使うようになって最初につまづいたのは、ボリューム・コントロールでした。音楽好きの皆さんはどうしているのだろうと思って「視線制御 音楽」や「視線 iTunes」でネットを検索してみても、そのような記事やブログはひとつもヒットしません。仕方がないので、自分で考えることにしました。このサイトは、そうした私なりの視線制御によるさまざまな工夫のページです。

WindowsPCでiTunesを使いこなして音楽を楽しむということは、WindowsPCの他のアプリも同様に使いこなすことに通じます。私の目標は「iTunesを自在に使いこなす」から「WindowsPCを使いこなす」に変化しました。このHomePageは、「視線入力で楽しむ音楽/iTunes」だけでなく、視線入力でごく普通にメールやチャットを使い、MS WordやMS Excelを使い、自力でパソコンを管理できるようになることを目標としています。


ここで解説する視線制御の基本構成

2019年10月、Windows10がTobii Eye Tracker全製品を対象として視線制御を正式にサポートするようになりました。すでにベータ版が提供されていましたが、正式版は大幅に機能が改善されて十分に実用レベルと言えるものになりました。

・パソコン・・・・・・Windows10
・視線制御機材・・・・Tobii Eye Tracker 4C
・視線制御ソフト・・・
Window10標準装備の視線制御である「スタートパッド」(ベータ版でしたが、2019.11現在正式版になりました)
・アプリケーション・・・Webブラウザ、Microsoft Office、Messenger、LINE、etc.
・音楽プレーヤー・・・iTunes

視線入力"Tobii Eye Tracker 4C"のセッティング

すでに視線制御の環境がある方は読み飛ばしてください。

Tobii Eye Tracker 4Cは、今やamazonで19,500円ほどで買うことができます(2019.9現在)。セットアップについては、詳しく紹介している記事がたくさんありますのでそちらを参照してください。

ポランの広場・・・ローコスト視線入力装置「Tobii 4C EyeTracker」のインストール&初期設定方法。
寝ログ・・・目の動きだけでパソコンを操作しようと「Tobii Eye Tracker 4C」を買ってみた。初期設定方法など。
Tobii 4C EyeTrackerのインストーラはここです
 ↓
https://gaming.tobii.com/getstarted/


Windows10の設定・・・視線制御ON

視線制御ソフトは、最低限Window10標準装備の視線制御である「スタートパッド」(ベータ版、2019.9現在)が必要です。Windows10の「スタートパッド」は、設定メニューの中にある視線制御(ベータ)をONにした時に使えるようになる機能です。

Windows10のスタートメニューの「さ」のところに「設定」がありますのでそれを開きます。

←簡単にON/OFFできるように視線制御画面をピン留め。

「設定」画面の中の「簡単操作」を開きます。

「簡単操作」の画面の下にスクロールしてゆくと一番最後に「視線制御」が現れるので、それをクリックすると下の画面になります。そして「視線制御を使用する」をONにするといきなり黒い「スタートパッド」が現れます。この画面をスタートメニューにピン留めしておくとON/OFFがやりやすくなります。ピン留めするには「視線制御」(画面はベータ版ですが2019.10に正式版になりました)のとこで右クリックします。

注意:Tobii Eye Trackerをセットしていないとメニューに「視線制御」は出てきません。


私のこと

音楽好きの私が突然筋萎縮性側索硬化症(ALS)を発症したのは2019年、65歳のことです。右手の握力がなくなってきて当初は頸椎管狭窄と思われたのがそうではありませんでした。2019年7月22日に帝京大医学部附属病院で正式に診断されて闘病生活が始まりました。

私のは、上肢(手)の進行が先で下肢(足)の進行は遅いタイプです。問題は早くから手先が使えなくなってしまうため、メールなどのパソコンの操作に支障が出ることです。そのため、まだなんとかキーボードが打てる段階から早期に視線制御の環境づくりを始めました。

膨大な量のLPレコードやCD、これらを再生する機材はこれから先足手まといになるためほとんど手放しました。それでもCDはすでにiTunesのデータとしてパソコンに入っています。それ以外の膨大な音楽ソースをデジタル化して持っているので、手が使えなくなってもこれらが聴けるように、まずはすべてiTunesに一本化しました。

そして、1台のWindowsのパソコンとiTunesを核としてできるだけシンプル、手軽かつ快適に楽しむための試行錯誤が始まりました。
そうこうするうちに、発病のために執筆途中で断念した書籍の出版の話が復活し、視線入力で最終稿を仕上げて出版社に送りました。視線入力による執筆量は2冊で90,000字になります。視線入力は工夫次第で私が思っていた以上にパソコンでいろいろなことができる可能性を実感したのです。Windows10+視線入力という制約のなかで、どれだけパソコンを今まで通り普通に使いこなすことができるか、チャレンジが始まりました。



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