小鯛雀鮨
鮨萬
大阪、高麗橋

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結婚して間もない頃、私たちは西宮の夙川に住んでいました。
これから東京に出張するという時、かみさんが「新幹線の車中でこれをどうぞ」といって用意してくれたのが鮨萬の折り詰めで、
これが私の鮨萬との最初の出会いでした。
そのすしめしのうまさは、未熟だった私の味覚にもよくわかり、
かみしめるようにそのデリケートな味わいを楽しんだことを今も良く覚えています。

後で知ってびっくりしたのですが、じつにいいお値段です。
ですから今でもそう簡単に買うことはできませんが、若かった当時の私にこんなものを持たせてくれたのは、
こういうものが食べられるようにしっかり働いて稼いでね、という暗黙のメッセージだったのではないかと思うのです。

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