■楽友協会のチケット■ 楽友協会(Musikverein)には大小7つのホールがあり、さまざまなコンサートが開かれます。楽友協会で開かれるコンサートのチケットは、ウィーンフィルの会員コンサートを除いて、基本的に楽友協会自身が運営するシステムによって販売されます。日本からでも、楽友協会のWebサイトからチケットを予約・購入することができます。ウィーンフィルのコンサートでもごく少数ですが楽友協会が主催するものは楽友協会で予約できるものがあります。
<先行販売と楽友協会の会員制度について>
楽友協会で行われるコンサートのチケットは、ウィーンフィルの定期演奏会を例外※として、基本的に楽友協会のサイトで予約して購入します。楽友協会のWebサイトでチケットを購入するには、最低限無料会員になって顧客番号(Customer-ID)をもらう必要があります。チケットの発売は概ね2ヶ月前からですが、無料会員への販売はシーズン会員よりも1週間遅れての発売になります。人気のあるコンサートは以下に述べる通し券やシーズン会員でほとんど売れてしまうので、無料会員が買える席は後ろやはじっこになります。ペアで並んで買える席はさらに条件が悪くなります。
楽友協会のコンサートは、カテゴリごとにチクルスを組んで一シーズンまとめた通し席で販売されており、良い席の大半は通し席のお客が買ってしまいます。次に、先行販売で買える有料のシーズン会員というのがあってこのシーズン会員が次に良い席を買います。従って、無料会員である旅行者はその残りを買うことになります。
シーズン会員は会費制で1シーズン(9月から翌年の6月末まで)あたり70ユーロ(2016年現在)で、Webサイトから簡単に申し込むことができます。支払いが完了すると右画像のごときレターが来ます(クリックして拡大)。無料でも有料でも会員番号は変わりませんがログインしてできることが違います。会費を支払えばシーズン会員となり、支払わなければ無料会員の扱いになるだけです。無料会員からシーズン会員への切り替えはいつでもできます。
しかし、1回のウィーン旅行で70ユーロを支払うのがいいかどうかは悩ましいところです。私は1回のウィーン滞在で楽友協会で2回以上のコンサートを聞きますので、確実に良いペア席を確保するために70ユーロを支払ってでもシーズン会員になってしまいます。シーズン会員にはいくつか特典があります。(1)先行販売、(2)約10%の割引、(3)隔月の会報、(4)次シーズンの全プログラムを掲載した冊子、(5)CDなどプレゼント、といったところでしょうか。日本の住所で登録すると日本に送ってくれます。
シーズン会員にならずに1回限りでそこそこ良い席を確保したいのであれば、チケット手配業者のOtelloに依頼するのがいいでしょう。Otelloはほぼ確実にチケットを取ってくれますが、座席を自由に選ぶことはできませんし、それなりの手数料がかかります。
※ウィーンフィルの定期演奏会は完全定期会員制なので一般の販売はありません。ウィーンフィル定期会員になるための待ち期間は数年で、申し込みのためのWebサイトはありませんのでドイツ語または英語でレターを書いてウィーンフィルに送らなければなりません。<楽友協会でのチケットの申し込み〜受け取りの流れ>(1)楽友協会のWebサイトから、希望するコンサートのチケットの申し込みをする。買い方はいわゆる買い物かご方式。Webサイトの「Concert」を選ぶとカレンダーが出てくるのでそこで希望のコンサートを選ぶ。このサイトは日本語もあるが文字化けしやすいので英語を選んだ方が確実。ドイツ語がわかる人はもちろんドイツ語でどうぞ。
(2)チケットが残っている場合は楽友協会のBOXオフィスの窓口でも購入できます。BOXオフィスの営業時間は、平日は9:00〜20:00、土曜日は9:00〜13:00、日曜日はお休みですが楽友協会主催のコンサートがある時は開演1時間前にもオープンします。
(3)発売前のチケットの予約はできなかったと思います。そのかわり、発売になった時にお知らせメール(Advance Booking Start - Reminder)を登録できます。登録画面には、以下のメッセージが出ます。お知らせメールは発売日の深夜に送信されますが、メールを受信した直後はまだ購入できません。確かなことはわかりませんが、現地時間の午前9時くらいから購入可能になるみたいです。
If you want to be reminded of the advance booking start of this concert click on "remind me of this concert". Afterwards an e-mail will be sent to you on the first day of the advance booking which includes a link to your selected concert for convenient ordering!(4)座席は自分で選ぶ方法(Wunschplatzkarten / Choose your seat location)とお任せ(Bestplatzkarten / Find me the best available seats)とがあります。最近(2015.3)になって、ほとんどのコンサートがお任せの「Bestplatzkarten / Find me the best available seats」のみの設定になったように思います(確証なし)。この場合、残席があるカテゴリのみがプルダウンリストに現れます。希望する席数を決めてボタンを押すと、自動的に良い席から選んで席番が表示され、買い物かごに入ります。私の印象ですが、ウィーンの人々は座席の位置に細かい注文をつけず、聞きに行ければ十分という方が多いように思います。「Wunschplatzkarten / Choose your seat location」における座席の選び方は、飛行機や新幹線のWeb予約のイメージと同じですが、ブラームスザールなどの小ホールのコンサートでは自由席(Za"hlkarten / Free seating)のものも結構多いです。
下の画像は大ホールの座席選択画面の例です。まずホール全体がブロックごとに表示されます。色がついてるところは残席があるので選択できますが、白いところは完売なので選択できません。この例ですと、Parterreの中央後半部分には7席の空きがありますが、斜面になったおいしいエリアは完売です。座席はひとつずつ複数を選ぶことができます。
(5)チケットを選んだらチェックアウトで支払いをします。楽友協会の予約は顧客番号制なので登録する必要があります(無料)。支払いはMaster/VISA以外にPaypalもOKですがJCBは使えません(2015.1現在)。
(6)購入が完了するとすぐに確認メールが送信されます。確認メールに、顧客番号(Customer-ID)や予約番号(Order-#)が記載されてるのでこれをプリントするかメモで控えておくと受け取りがスムーズです。
(7)購入したチケットは、事前に楽友協会のBOXオフィスで受け取ることができます。大ホールのコンサートの場合は開演直前はとても混雑するのでぎりぎりに行くと慌てることになります。ウィーンに着いたら早めに受け取りに行ってもいいです。複数のチケットを購入している場合は、Customer-IDを伝えるだけでその場ですべてのチケットを発行してくれます。メールのプリントアウトを見せればいいので、言葉がわからなくても大丈夫です。チケットそのものを日本に送ってもらうことはできません。
(8)BOXオフィスは、楽友協会の建物の裏手ベーゼンドルファー通り側に入り口があるのですぐにわかります。右側のKONZERTKASSAと書かれたところがBOXオフィスで、左側が楽屋口。コンサート直前を除く通常の営業時間は、平日は9:00〜20:00、土曜日は9:00〜13:00、日曜日はお休みです。
<楽友協会大ホール(Grosser Saal)の座席案内>・・・grossersaal.pdf
楽友協会大ホールで一度でも聴いたことがある方はわかると思いますが、このホールの音響は日本のいかなるホールとも異なるので、日本のホールの感覚で座席を選ぶと失敗します。日本のホールは、ステージから離れるにつれて音量感がどんどん減ってしまうので、とにかく1メートルでもステージに近い席を選ぶ癖がついていると思います。また、ホールの横幅が極端に広いため、左右両側の1/3の席は敬遠したいと思っているでしょう。楽友協会大ホールではその考え方は全く通用しません。
とにかく音が近くに感じ、また遠くても音痩せしないので、ステージに近寄り過ぎないようにするのがポイントです。また、極端に縦長なので左右の端の席でも端っこの感じがしません。どんな席でも十分な音量&迫力が得られますし、たとえ視覚的に不利でも音はちゃんと聞こえるのです。サントリーホールの音が良いと思っている方は、一刻も早くこの音を聞いて良い音のホールとはどんなものか認識を改めることをおすすめします。なお、日本のホールと異なり、席番が左右それぞれに1番から付番されているので注意してください。
■=ステージが全く見えない席、■=視野が制限される席。
- Cercle・・・1階平場の前方。前から3列目までは良くない席なので安くなっています。ステージはほとんど見えませんし音は上を飛んでゆき、バランスも良くありません。4〜6列目くらいもどちらかというと悪い席ですのでちょっと安いです。このあたりの席はステージを見上げる感じになって、オケ全体が見えません。このあたりは日本でいえば特上のS席になるわけですが、このホールではその認識は通用しないと思ってください。Cercleを選ぶのであれば、最後列かその3〜4列前くらいまでにしておくのがよろしいかと思います。
- Parterre・・・1階平場の中央と後方。音にどっぷり浸りたいのであれば、Parterreの前半分くらいがいいでしょう。眺めもいいし音の渦に巻き込まれる快感があります。バランス良く心地よく聞きたいのであればParterreの後ろ半分がおすすめです。オケが遠い感じはあまりなく、音量感は十分にあり、かつホールの響きを楽しむことができます。特に、後ろの5列くらいは斜面がついていて見通しも良いのでウィーンフィル団員の多くは「ここが最高」だと言います。
- Parterre Logen・・・1階の左右壁際にあるBOX風の席で前から順に1番扉から9番扉まであり、それぞれ入る扉が違います。壁際だし横向きではありますが、なかなか良い席だと思います。1番扉は目の前に第一ヴァイオリンなどの弦楽器奏者に手が届くくらい近いです。結構面白い音が聞こえて来るので一度経験してみるといいかもです。3番扉〜5番扉あたりだとバランスも良くなって聞きやすいです。前後には3列あってもちろん最前列の眺めはとても良いですが、2列目でもそんなに悪くありません。安い3列目が穴場でして、隣がいない&壁にもたれて聞けるというなかなかおいしい席でもあります。常連はここを狙うようで、1列目と3列目から先に売れます。Parterre Logenはただの椅子が置いてあるだけで固定ではありません。
- Stehparterre・・・1階最後部の立ち席です。きわめて廉価なので若い元気な音楽ファンが多いです。ステージを見て聞きたかったらはなり早めに行って場所を確保しなければなりません。私が知るあるウィーンフィル団員は、入団する前の若い頃はこの立ち席によく通ったと言います。しかも、立たずに床に座って壁や柱によりかかりながら聞いていたそうです。
- Balkon Mitte・・・2階の中央席です。ステージから遠いように思えますが、実際はそんなに遠くありません。特に最前列は端から端まですべてが最高のポジションといっていいので発売とともにアッと言う間に売り切れます。かなりの斜面がついているので2列目以降もなかなか良い席だと思います。いちばん後ろの1列は狭苦しいのが難点です。
- Balkon Logen・・・2階の左右壁際の席です。この席は特殊な条件があって、最前列はステージが見えますが、2列目と3列目はステージが見えないため割安になっています。1〜2列目は普通の椅子ですが、3列目はコントラバス奏者が使うような背が高い椅子です(でも立ち上がらないとステージは見えません)。
- Galerie・・・いちばん後ろの3階の席です。ここまでくると音響的にも視覚的にも不利になってきますが、もちろんここはとってもお安いです。日本の大ホールの3階席よりはかなり上等です。
- Orchester links/rechtsとPodium・・・オーケストラ横・後方の席です。コンサートによってはこの席も設定されることがありますが、使われることは滅多にありません。
- Orgelbalkon・・・格安の2階のオルガン横の席です。この席は絶望的に視界がありませんし、音響条件もあまりよろしくありません。
- Fremden-Loge, Direktions-Loge, Gastloge der Direktion・・・2階左側の眺めの良いこの席は関係者が座ります。かつてのコンサートマスターや有名指揮者の姿をよく見かけますので、是非見上げてチェックしてみてください。
<楽友協会ブラームスザール(Brahms Saal)の座席案内>・・・brahmssaal.pdf
ブラームスザールは、室内楽のためのホールとしては格別に音が良いホールで、多くのレコーディングも行われています。ホール全体に音がゆきわたり、濃密で非常に充実した音がします。特に、壁に反射する音に芯があって明瞭なのが特徴です。室内楽を聞くなら、このブラームスザールが世界一だと私は思っています。
■=ステージが全く見えない席、■=視野が制限される席。
- Parterre・・・1階平場は、前方の左右と後方の3つに分かれています。縦長のホールなので左右の端の席でも端っこの感じはしません。ブラームスザールは、大ホールと違ってかなり前でも音響条件は悪くありません。音響バランスが良くかつ眺めがいい最もおいしい席は、中央通路の両側と後方ブロックの最前列中央あたり(11列6〜8番)でしょうか。
- Sitze im Stehparterre・・・1階最後尾の席です。この席だけ角度がついていますが、前に柱が2本立っているので席によっては前が見えません。日本のホールでは考えられないことですが、ここでは普通です。かなり後ろであることと、2階がかぶさっているので音響条件は劣ります。
- Balkon Mitte・・・2階後方の中央席です。2階は回廊構造になっているので、左右両端からはステージが全く見えません。そもそも2階席は視界が悪いのです。しかし、音は豊かに立ち上ってくるのが不思議です。ここらあたりに座って、時差ぼけした頭で、目を閉じて聞く室内楽はなかなか良いものです。
- Balkon・・・2階の左右壁際の席です。この席は一応ステージが見えることになっていますが、体を前に乗り出して首を出さないとステージは見えません。ステージが見えなくても・・・つまり間接音だけなのに音は明瞭かつなかなか良いのが不思議です。
- Podium Balkon・・・この席はステージの真上ですから、ステージが見えるわけがありません。最前列だけは亀のように首をニュウと出せばなんとかステージを見ることはできますが、みえるのは奏者の禿げ頭と楽譜だけで顔は見えません。
■ウィーンフィルのチケット■ ウィーンフィルの定期演奏会は、土曜と日曜とソワレ(平日)の3種類ですが、すべて会員制ですので一般販売はありません。つまり、日本で開かれるウィーンフィルの来日コンサートのように根性さえ出せば誰でも買えるというものではありません。定期でない演奏会の場合は一般販売されますので、たとえば上記の楽友協会が主催するコンサートであれば、楽友協会のWebサイトから予約・購入することができます。(右画像はソワレのチケット、楽友協会のチケットは金色だがウィーンフィル定期は白色)<会員制コンサートでもチケットは入手は難しくない>
しかし、会員制コンサートのチケットでも、キャンセルなどさまざままな理由によってフリーのチケットが流通しています。確約はされませんが大概は手に入りますし、極端な言い方をすれば「金さえ積めば」手に入ります。チケットの手配業者としてはOtelloが有名です。チケットの手配・入手の流れは概ね以下のとおりです。
(1)Otelloなど、手配業者のWebサイトから希望するコンサートのチケットの申し込みをします。<ウィーンフィルの定期会員になるには>
(2)Otello以外にも日本語で申し込みできるサイトがありますが、そのほとんどはOtelloを使っているので、二重に手数料がかかり、結局はOtelloが届けてくれることになります。
(3)申し込むと、空席待ちのウェイティングリストに組み込まれます。キャンセルはできません。
(4)チケットが確保・入手できるとメールで連絡がきます。
(5)チケットは、自分が宿泊するホテルに届けてもらう(15ユーロ)のが無難ですが、日程に余裕があれば日本まで郵送(その方が安い)もしてくれます。ホテルに届けてもらった場合は、ホテルにチェックインする際にフロントで受け取ることになります。ウィーンのホテルに着いて、チェックインする時に封筒に入ったチケットを手渡されるとなんだかわくわくします(右画像)。ウィーンフィルの定期演奏会は、土曜と日曜とソワレ(平日)の3種類あって、それぞれに会員枠があります。会員枠は常に定員一杯なので空きが出ないと会員になれません。土曜日および日曜日の会員になるには15年待ち、ソワレで7年待ちです(2014.10現在)。定員枠の空き待ちは、毎年4月〜6月に書面またはメールにて受け付けていますが、決まった書式はありませんので自分でレターを書く必要があります。英語で大丈夫です。受付けされるとシーズンはじめ(9月頃)に「確かに受け付けましたよ」というチケット担当責任者の自筆サイン付きのレターが送られてきます。この空き待ちリストは毎年春に更新されるため(脱落する人もいる)、生きていることを確認連絡しなければなりません。これを7年間とか15年間続けることでようやく定期会員になれます。
5年や15年なんていうのはあっという間ですから、もしあなたが真にウィーンフィルが好きなのでしたら、現役引退後のお楽しみを確保するつもりで申し込んでおくのも悪くないと思います。もちろん、会員になってからは、毎年5〜10回ペースでウィーンを訪れることになりますので、しっかり蓄えを作らなければなりません。
<ウィーンフィルのニューイヤーコンサート>
元旦のテレビの同時中継でおなじみのウィーンフィルのニューイヤーコンサートは、年をまたいで全く同じプログラムで3回行われます。1回目は12月30日11:00開演の"Vorauffuhrung Nuejahrskonzert"でこの時は華やかなお花の飾りつけはありません。2回目は12月31日19:00開演の"Silvesterkonzert"です。そして3回目が元旦11:15開演の"Neujahrskonzert"です。NHKで実況中継されるのは元旦のコンサートで、日本との時差は8時間ですから日本では元旦の夜19:15が開演となります。
ニューイヤーコンサートのチケットの扱いは別格です。ウィーンフィルの定期会員でも購入することはできません。年末になるとウィーンフィルのWebサイトに次回のニューイヤーコンサートの抽選申し込み受付に関する案内が掲示されます。3回あるうちの何回目のコンサートにするか、どの価格帯の座席を希望するかを選んで申し込んでおくと、やがて抽選が行われて結果が送られてきます。この抽選は「プレミアムがつかない正規料金でペアで購入できる権利」を得るためのものです。ちなみに、抽選の申込者は10万人とも言われております。(右の画像は2017-2018の落選通知)
抽選ではずれてもチケットの入手ができないわけではありません。この種のチケットは「金さえ積めば」必ず手に入るという性質があります。正規料金の4〜5倍の50万円+αを積めば相当に良い席が確実に手に入ります。大富豪にとっては大した金額ではないですね。日本の旅行会社のほとんどが、年末年始をウィーンで過ごすツァーを企画販売していますが、そこには必ずニューイヤーコンサートやオペレッタ「こうもり」がオプションでついており、ニューイヤーコンサートのオプション価格は50〜65万円の設定ですから相場どおりというわけです。年末のウィーン行きのFinnAir(JALとの共同運航)のビジネスクラスはその種のツァー客だらけでした。これらは例外なく「金さえ積めば」コースなのでツァーだから安く有利にチケットが手に入るというわけではありません。むしろ自分でOtelloで手配した方が仲介手数料がない分安いでしょう。
日本のウィーンフィル友の会(年会費6,000円)では会員向けに若干数のチケットの斡旋があり、上記の抽選よりはかなり高い確率で入手が可能ですが、残念ながら1枚きりでペア席ではありません。それ以外にも入手の道はありますが、そういうことは大きな声で言ってはいけないことになっております。
■ウィーンフィルの団員による室内楽■ ウィーン国立歌劇場では、シーズン中にウィーンフィルの若手団員による室内楽プログラムが毎月1回開催されており、これがなかなかいいというので話題になっています。自由なプログラムが組めるということもあってウィーンフィル団内での人気も高く、年間10回のコンサート枠の取り合いらしいです。また、2014〜2015年のシーズン内容を見ると若手どころか首席奏者や超ベテラン達がかなり出ています。内容が良いので、2015年のシーズンではパリからお呼びがかかったのでパリ公演もするんだとか某団員から聞きました。ウィーンフィルは、伝統的に団内での室内楽活動が活発なオーケストラですが、このことが彼らの音楽的センスや演奏技術を磨く重要な役割を担っています。事実、このコンサートシリーズにかける奏者達のやる気は並々ならぬものがあります。団員達も熱心にリハーサルをしているので、演奏の質が高いです。また、客層がとても良く、熱心な音楽ファンやウィーンフィルの家族達の姿が目立ちます。右下の画像を見ると前の方は関係者だらけ(じつは私も写っている)。
左: Tetsu Kimura 2013.4.20 / 右: Terry Linke 2015.3.14場所は、ウィーン国立歌劇場内の2Fにあるマーラーザールという比較的小さくて音響がなかなか良い部屋です。開演は11:00からなので夜の予定があってもOK。全自由席で35ユーロ(2015.1現在)、チケットはウィーン国立歌劇場のWebサイトから入り、以下で説明するCulturallで購入します。人気があるコンサートなので、開場30分前にはすでに長蛇の列ができます。入り口は、国立歌劇場のリングとケルントナー通り側の角です。
じつは、マーラーザールはウィーン国立歌劇場管弦楽団およびウィーンフィルのオーディション会場でもありまして、若手の団員達はここに来ると心臓バクバク、足はガクガクだったオーディションの時のことを思い出してしまうのだそうです。
左の画像は、2014年11月に行われたオーディションの時のもので、1次選考はご覧のとおりブラインドで行います。
Photo by Jun Keller 2014.11
■ウィーン国立歌劇場・フォルクスオパーのチケット■ ウィーン国立歌劇場およびフォルクスオパーのチケットの販売は、Culturall(「クルトゥラル」と読みます)が一手に引き受けています。予約画面はウィーン国立歌劇場、フォルクスオパーそれぞれのWebサイトから入ります。Culturallでチケットを予約・購入するには会員登録(無料)する必要があります。登録時にはクレジットカード情報も必要です。Culturallのシステムは非常に機能が多いため難解な上に日本語の翻訳が不自然であり、慣れないと何をどうしたらいいのかわからなくなります。私も全貌を把握しているわけではありませんが、わかる範囲で説明します。(誤りがありましたらお教えください。すぐに修正しますので。)ウィーン国立歌劇場のチケットは人気演目は早くに完売します。特に人気歌手が出る場合は、発売日にアクセスしても購入できる保証がありません。1席だけなら結構ポツンと残っていることもありますが、良い場所で2席以上を取りたい場合は作戦が必要です。
<ウィーン国立歌劇場とフォルクスオパーの大きな違い>
ウィーン国立歌劇場とフォルクスオパーの違いが、出る歌手やチケットの金額の差だと思ったらそれは大きな勘違いです。上演におけるコンセプトが根本的に異なっており、楽しみ方が違うのです。
ウィーン国立歌劇場は原作に忠実に、そして原語で上演するのが基本ですが、フォルクスオパーはフォルクスオパー流に手を加えて、そしてドイツ語での上演が基本です。たとえば、W.A.Mozartの「フィガロの結婚」の場合、ウィーン国立歌劇場では「Le Nozze di Figaro」というタイトルがついていますが、フォルクスオパーでは「Die Hochzeit des Figaro」になっており、フィガロもスザンナもドイツ語で歌いますから、はじめて観に行った人はぶったまげます。私も最初は戸惑いました。ステージの歌手はドイツ語で歌っているのに、私の記憶の中ではイタリア語の歌詞が流れていたからです。
楽譜にも違いがあります。ウィーン国立歌劇場は原作に忠実に校訂された楽譜およびテキストを使うことが多いですが、フォルクスオパーはフォルクスオパー用にアレンジしたオリジナルの手書き譜を使います(右の画像はオペレッタ「こうもり」のViolinパートの手書き譜)。時々聞いたことがない場面で音楽が鳴ったり、1人が歌うはずのところで3人が歌っていたりしますし、思わぬところでジョークを飛ばして笑わせてくれます。演出にも違いがあります。ウィーン国立歌劇場は音楽中心で真面目、フォルクスオパーは細かい演出が凝っていて芝居としての面白さはこちらの方が上かもしれません。それでいて音楽的な価値は下がっていなところがすごいと思います。
もうひとつの違いは、国立歌劇場はゲスト歌手を多く迎えますが、フォルクスオパーは基本的に専属歌手のみでしかも若手が多いです。さらにいうと、フォルクスオパーはソプラノやメゾは大変な美人揃い、テノールやバリトンはいい男だらけでビジュアル的には◎ですね。
私はウィーン国立歌劇場とフォルクスオパーどちらも好きです。
<Culturallでの予約・購入の流れ>
(1)チケットの予約手配(Standby/Order your tickets)、チケットの購入(Purchase)、Sold out時の空席待ち(Standby)の登録などができます。Purchase可能なのか、StanbyになるのかはCultrallのサイトから各公演のスケジュールを開けばわかります。通常は公演2ヶ月前の同日から購入(Purchase)可能となり、座席の残数が表示されて座席表から席を自由に選べるようになります。残席は白抜きになっているので、それをクリックして選びます。支払いは、Master/VISA/JCBなどほとんどのカードが可能です。しかし、その段階ですでにかなりの席が埋まっています。何故でしょうか。
(2)じつは、2ヶ月以前すなわち予約手配(Standby/Order your tickets)の段階でもチケットを購入できるのです。但し、選べるのは価格カテゴリなどの一定の条件で個々の座席を自由に選べるわけではありません。その手順は以下の通りです。
1.希望枚数と最も希望する価格カテゴリの範囲を指定する。必要な条件を入力しておくと、早ければ数時間以内に「チケットが取れました。席番はどこ、金額はいくら・・・」というメールが送られてきます。
2.許容できる価格カテゴリの範囲を指定image/plan-so.jpg する。
3.希望者数が座席数よりも多い時に何%まで上積みしていいか(accepted commission surcharge)を指定する。
4.いつまで待てるか(ticket accepted until)を指定する。デフォルトは公演前日です。
5.追加の希望条件がいくつか指定できる。
6.決済のクレジットカード情報を入力して完了。
←国立歌劇場の座席選択画面 / フォルクスオパーの座席選択画面→(3)チケットを購入したと同時に画面に6桁の「Booking CODE」が表示されるのでこれをプリントするかコードをメモしておきます。この6桁の「Booking CODE」を忘れると面倒なことになりますので、必ずメモをとるか予約画面をプリントしてください。「Booking CODE」はチケットをプリントしたり予約内容を確認・変更する際に必要です。
(4)購入したチケットは各劇場のBOXオフィスあるいはチケット販売窓口で受け取るか、またはpdf形式でダウンロードして自宅でプリントすることができます。チケットの受け取り方法は後から変更することはできません。
受け取りを指定した場合は、開演までの時間によって受け取り方法が変わります。ウィーン国立歌劇場でもフォルクスオパーでも、開演2時間以前の早い時期であれば、国立歌劇場の西向かいにあるBundestheaterkassen(国立歌劇場前売りセンター)などのチケットオフィスで受け取ります。開演直前になると、予約購入したチケットはプリントされて当日券売り場に移動し、そこで苗字のA〜Z順に整理されて待機します。受け取り人の識別は基本的に「名前」で行い、補助的に7桁の「Customer CODE」でも確認します。「予約者の名前」と「Customer CODE」を控えたプリントアウトかメモを見せればスムーズに受け取れます。
自宅でプリントを指定した場合は、公演3週間前に案内のメールが送られてきますので、そこからログインしてpdfファイルでダウンロードし、それをプリントすればOKです。但し、ファイルの拡張子が.pdfでないことがあるので、その場合はファイル名をEDITして末尾に.pdfをつけるか、直接Acrobat-Readerで開いてください。プリントすると下の画像のようにA4サイズになり、上1/4の横長の部分がチケットになりますが、切り取らずにA4のまま持って行って見せるだけで入場できます。
左から、Volksoperのpdfチケット、ウィーンフィルの室内楽のpdfチケット、国立歌劇場前売りセンターで発券してもらったチケットとチケットホルダーおすすめは、開場2時間以上前にBundestheaterkassen(国立歌劇場前売りセンター)まで行って発券してもらう方法です。何故かというと、ここで発券してもらうと質の良い紙にチケットを印刷してカッコいいチケットホルダーに入れてくれるから(右上の画像)。
(5)Sold out時の空席待ちの場合はStandby扱いになります。この場合は、公演の人気の度合いによって登録時の条件が違ってきます。どういうことかというと、正規料金で買える場合もあれば、正規料金の数倍の値をつけないと買えない場合もあるからです。そのため、何%まで上積みする気があるかを入力する欄があります。2014年4月のアンナ・ネトレプコが出る「エフゲニオネーギン」はなんと700ユーロまで高騰してしまいました。
(6)CulturallでSold out時の空席待ちのStandbyを登録してしまうとキャンセルできないようなメッセージが出ることがありましたが、Culturallに問い合わせたところ、キャンセルできるそうです。メニューバーの「カスタマーサービス」をクリックし、現れたメニューの「キャンセル」を選択して行ってくださいとのことです。もし、わからなくなったら「日本語でメール」すれば日本語で丁寧に対応してくれるはずですのでやってみてください。
(7)残席僅少の状態で一見ペア席がないように見える場合でも、ペア席が取れてしまう地元の人の技をご紹介しておきましょう。
右の画像のブルーの四角で囲った席に注目してください。これらの席は隣り合ってはいるものの、異なるボックスに泣き別れています。しかし、隣り合う2つのボックスを仕切る壁は30cmくらい奥に引っ込んでいるため、この2つの席に座った二人は違和感なく会話ができ、並んでオペラを楽しむことができてしまうのです。ですから、ブルーの四角で囲った2席は十分にペア席として楽しめるわけです。もちろん、入るドアは別ですがそんなことはオペラが始まってしまえば気になりません。
<当日券&立ち見券の購入>
当日券の売り場は歌劇場1Fケルントナー通り側から入ってすぐのところ、立ち見券の売り場はその反対側にあります。国立歌劇場は完売のことが多いので、当日券がどうなるかは演目の人気次第で決まります。立ち見券の発売は、開演80分前ですが、専用の待合室が用意されているので冬場での寒い思いをすることはまずありません。立ち見席には、1階平土間(Stehparterre)、3階バルコン(Balkon)の後方、4階ガレリー(Galerie)・・・いわゆる天井桟敷の3種類があります。1階平土間が最も人気がありこれだけは早くから来て並ばないと手に入りません。立ち見券は1人1枚しか購入することができません。
購入したら係の人の案内に従って移動します。立ち見席には手すりがあるので、そこにハンカチなどを巻いて自分の場所を確保します。立ち見席にも字幕画面がついていますので、その場所が1人分ということになります。場所を確保したらその場を離れてクロークやカフェに行くことができます。
<国立歌劇場(Staatsoper)の座席案内>・・・staatsoper-sp.jpg
この劇場もは非常にわかりにくい座席配置や名称がついていますので、はじめての方はどの席を選んだらいいかわからないと思います。そこでできるだけわかりやすく解説してみることにします。国立歌劇場もWebによるオンライン予約では自由に座席を選ぶことができます。
/=ステージが全くといっていいくらい見えない席。
- Parkett・・・1階平土間の特上のお席です。日本の劇場と違って劇場全体の左右の幅が狭いので、両隅の席でもそんなにはじっこ感はありません。お値段は、前1/3〜中央1/3〜後ろ1/3の順に安くなってゆきます。楽友協会の場合は前の方の席は良くありませんが、こちらは前の方が楽しめます。
- Stehparterre・・・1階土間の後方の立ち見席ですので席番はありません。椅子がないかわりに肘つきのための手すりようなものがあります。皇帝が座る貴賓席"Mittelloge"の真下に庶民の立ち席があるというところがミソです。音響が良く、舞台も良く見えるのに格安です。この席を買うには、開演2〜3時間くらい前から劇場1階にある立ち席専用売り場で並ぶ必要があります。
- Mittelloge・・・昔は皇帝が座ったいわゆる貴賓席です。それなりの方々がそれなりの服装でやってくることが多いのでこの場所を取るのは少々の覚悟がいります。価格もParkettの前1/3と同じで最もお高い設定です。しかし、舞台からは案外遠く感じるので、近いのがいい方はParkettをおすすめします。
- Parterre Loge、1/2 Rang Loge・・・日本の劇場には存在しないBOX席です。眺めはいいですが左右壁側は横向きで見ることになるので少々首が疲れます。舞台がまともに見えるのは最前列限定でして、2列目の席はやや奥まっているので、舞台の奥やオケピットは見えません。3列目はさらに奥ですので視界は相当に制限されます。そのため、1列目は100ユーロ以上するのに、2列目以降はその1/10の価格です。しかし、椅子は自由に動かせるので、2列目の人はかなり前に乗り出せば結構楽しめます。
BOX席の特徴はその部屋の構造にあります。ドアを開けて入るとすぐにコート掛けがあるので、この席のお客は面倒なクロークをパスできます。ドアを入ってから席まではかなりのスペースがあるのでパルケットの平場のような狭苦しい感じがありません。
- Proszeniumslogen・・・舞台横桟敷席とでもいいましょうか。オケピットの真横ですので最前列でも舞台の視界は制限されます。しかし、ここはとてもお安いのです。遠くのGalerieから小さい歌手を見るのと違い、角度こそ無理はありますが舞台もオケも間近なのでそれなりに臨場感を味わうことができます。ただし、一番上のBalkonはほとんど真上からになるので歌手の顔がわかりません。
- Balkon・・・かなり高い位置の席ですが、Mitteとその両側は眺めも音響も良いのでお得です。最前列は別格でお値段も高くなっています。じつはMitteよりもお安いSeiteの方が眺めが良くステージに近いのです。舞台からはそれなりに距離があるので歌手の顔の識別は困難です。オペラグラスが欲しくなります。
- Galerie・・・非常に廉価にオペラが楽しめる席です。高いところからステージを見下ろす感じになり、しかも床も急こう配なので高所恐怖症の方には無理かも。気楽な服装の人ばかりです。
<フォルクスオパー(Volksper)の座席案内>・・・volksoper-sp.jpg
フォルクスオパーの座席は国立歌劇場とはちょっと趣が異なります。この劇場は1階と2階に柱が何本かあるため、その後ろの席は前がよく見えないという問題があります。もちろん、その席はとてもお安くなっています。フォルクスオパーもWebによるオンライン予約では自由に座席を選ぶことができます。
グレー=柱が邪魔でステージがよく見えない席。
- Parkett・・・1階平土間のお席です。値段が一番高い席でも86ユーロですが、フォルクスオパーが日本に来たらS席で3万円以上します。フォルクスオパーの良いところは座席が前後で互い違いになっているため、前の人の頭が邪魔になりにくいということです。私のおすすめはオレンジ色のところですが、特に良いのは左右それぞれの10列6番〜9番、中央に近いのに前が通路で眺めが最高の良いです。
- Balkon・・・要するに2階席です。2階は最前列がベストです。中央ブロックは4列目まで最高価格(黄色)ですが、左右のブロックの1ランク安い2列目(オレンジ)の方がずっと良いと思います。
- Galerie・・・3階席です。中央の前2列は1階後方よりも眺めが良くお値段も高いですが、ステージからはかなり離れているという欠点があります。
- Logen・・・両サイドのボックス席です。ステージに近い上に上から見下ろすのでちょっと面白い景色ですが、この席はほとんど横向きなので最前列であっても視界がかなり制限されます。舞台の奥で何か面白いことをやっていてもさっぱりわかりません。2列目以降は本当に何も見えませんので音だけだと思ってください。Logenのベストポジションは、Parterre logen 4です。
- Stehparterre・・・立ち見席は1階(4ユーロ)と最上階(3ユーロ)があります。国立歌劇場の立ち見券は当日に現地に行って並ばなければなりませんが、フォルクスオパーの立ち見券は日本からインターネットで買うことができます。
国立歌劇場もフォルクスオパーも良い席で観たかったら、(1)できる限り早くに・・・発売初日に購入する、(2)1階平土間か、各階のBox席の1列目や2階の1列目から選ぶようにします。もちろん、これらのお席はいずれもお値段もそれなりです。国立歌劇場の場合、人気歌手が出る演目では発売初日でも全席完売してしまうのがほとんどなので、そのようなケースでより確実に良い席を確保したかったら手数料を支払ってOtelloを使うのが得策です。Otelloは企業持ちなどから流れてきたチケットも持っているので、発売前に確保してくれることが多いです。
面白いことに、国立歌劇場とフォルクスオパーとではチケットの売れ方に違いがあります。国立歌劇場は安い席が早くに売れますが、フォルクスオパーでは高い席から売れてゆきます。国立歌劇場の1階席は170ユーロ以上しますが、フォルクスオパーは36〜80ユーロで買えますからその違いでしょうか。
<チケット手配業者Otelloでの予約・購入>Otelloはウィーンの劇場チケット代行業者です。手数料がかかりますが、プレミアムがつく上演(超有名歌手が出演するオペラや大晦日に上演されるオペレッタ「こうもり」など)は上述したCultrallによる通常の申し込みではなかなか手に入らないことがあります。
こんな入手困難なチケットでもOtelloなら何故か確保してくれます。たとえば、比較的人気のあるオペラで発売とともに完売しそうなプログラムがあったので、早めにOtelloで申し込んでいたところ、発売前であるにもかかわらず「チケットが確保できた」というメールがきてほどなくチケットの実物が日本に送られてきたのでちょっと驚きました。Otelloで国立歌劇場のチケットを取ったら、Lexus(国立歌劇場のスポンサー)のご招待客のど真ん中の席だったので、周囲は全員日本人、しかもオペラははじめてのようでみなさん大いびきでした(爆)。もうひとつのケースですが、大晦日に上演される喜歌劇「こうもり」のチケットも発売前に入手できました。しかも座席を選ぶこともできたのです。このケースではどうやらダイナースクラブがリザーブしていた席が流れてきたようです。但し、いずれの場合も手数料は30%〜50%がかかります。
Otelloはほとんどの公演で価格カテゴリごとに10席程度を確保しているようです。手数料がかかっても確実に確保した場合はOtelloを使うという選択肢もあるわけです。
本ページの上の方の「■ウィーンフィルのチケット■」のところにも申込みに関する解説がありますので参照してください。
■ウィーン・コンツェルトハウスのチケット■ ウィーン・コンツェルトハウスには大小さまざまなホールがあり、クラシックはもとよりさまざまなコンサートやイベントが開かれています。ここはウィーン交響楽団のホームグランドなのでウィーン交響楽団の定期演奏会が頻繁に開かれます。掘り出し物のコンサートがたくさんあるのでチェックは欠かせません。チケットの発売時期には決まりはなくコンサートごとにまちまちです。
<ウィーン・コンツェルトハウスのWebサイトでの予約・購入の流れ>
コンサートごとに座席のカテゴリで色分けして金額が決まっていますので、カテゴリを指定して枚数を入力します。
一番大きいのが大ホール(GrosserSaal)で、次いでモーツァルトザール(MozartSaal)、その次がシューベルトザール(SchubertSaal)です。以下の画像を参考にしてください。
Schubert-Saal Mozart-Saal
Grosser-Saal
座席の価格帯表示
<当日券の購入>
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<ウィーン・コンツェルトハウスの座席案内>
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