ウィーン滞在を快適に過ごすために
ウィーン渡航&滞在ガイド


■はじめに■

海外の旅をどのようデザインしどのように過ごすのかは人それぞれですので、そのことについて余計なお節介を焼くつもりはありません。ここではちょっとした知恵やヒントらしきものをいくつかご紹介するにとどめます。旅慣れた方はわざわざお読みいただく必要はありません。


■渡航・滞在のヒント■

渡航とパスポート

オーストリアはEUに加盟しているので他のEU諸国と同じ渡航条件です。日本人の場合は有効なパスポート(シェンゲン領域国からの出国予定日から3か月以上残っておりかつ10年以内に発効されたパスポート)があればビザなしで渡航できます。米国への渡航で必要なESTAのような手続きもありません。シェンゲン協定加盟国からの渡航では国境検査なしで入国できますので、飛行機の場合は国内線扱いになります。たとえば、日本を出てスイスのチューリヒ経由やフィンランドのヘルシンキ経由でウィーンに行く場合、チューリヒやヘルシンキでEUに入国するので、チューリヒあるいはヘルシンキ〜ウィーン間は出入国手続きがありません。但し、観光目的でない場合、180日(場合によっては90日)以上の滞在になる場合は条件が変わりますのでご注意ください。


年末年始は要注意

ウィーンで年末年始を過ごそうという人は非常に多いため、この季節のウィーン行きの便やホテルはとても混雑します。乗り継ぎで便利なのはフィンランド航空ですが、フィンランド航空は日本航空との共同運航なのでウィーン行きは日本人で一杯になります。大晦日のウィーン市街中心部は、ウィーンで年越しを楽しもうという人々で歩けないくらいごった返します。ということは、ウィーンのホテルも一杯になります。

年末年始にウィーンに行こうという方は、できるだけ早くにフライトとホテルを確保されることをおすすめします。どれくらい早い方がいいかというと3ヶ月から半年くらい前です。時期が遅くなるほどに、希望のフライト、希望の座席、希望のホテルが取れなくなります。


季節と時差と日照

ウィーンは日本よりも気温が5℃〜10℃くらい低いので、夏は快適ですが冬はかなり寒いです。もっとも、ウィーンフィルは7月に入ると2週間の夏休みになりますし、その後は全員ザルツブルク音楽祭に行ってしまいます。7月から8月末までのウィーンはオペラもコンサートもありませんから、音楽を聞く目的で真夏にウィーンに行くというのは不可能です。春と秋は気温の変化が激しいので、シャツ1枚で外出できる日もあればコートが必要な日もあります。ウィーンの人々はじつにこまめに気温の変化に応じた服装に切替えて外を歩いています。

通常期の日本との時差は8時間です。ウィーンのお昼の12時は、日本の夜の20時です。サマータイム(夏時間)では時差は7時間になります。サマータイムの期間は、3月の最後の日曜日から10月の最後の日曜日までです。

高緯度の欧州の夏は昼が長く、冬は夜が長いです。日没時刻は、6〜7月=20時半〜21時、11〜1月=16時〜16時半。冬は早くに日が沈んであという間に真っ暗になります。しかし、それで1日が終わってしまうわけではなく、12月の夕暮れはクリスマスマーケットで賑わいますし、冬の間じゅうコンサートが盛りだくさんです。


航空会社の選択

日本からウィーンへの直行便はかつてオーストリア航空が運行していましたが2016年秋をもって撤退し、直行はできなくなりました。

乗り継ぎ便(同一航空会社での)・・・連絡が良くて時間が短いのはフィンランド航空です。フィンランド航空のいいところは、成田からなら毎日運航、毎日ではありませんが大阪発着や名古屋発着もあることと、ハブ空港として優れた機能をもつヘルシンキ・ヴァンター空港での乗り継ぎなので経路の無駄がなく十数時間で行けること、ロストバゲージのリスクが低ことです。運賃も比較的お手頃です。フィンランド航空はエコノミークラスに若干の金額を追加することで前後の間隔がすこし広い席(シートの幅やミールは同じ)が選べます。次いで連絡が良く料金もまあまあなのはエールフランスです。但し、パリでの乗り継ぎになるのですこし戻ることになり、所要時間は16〜20時間くらいになります。毎日の運航です。良い点は、エールフランスにはプレミアムエコノミークラスがあることでしょうか。


ヘルシンキ・ヴァンター空港の眺め / フィンランドといえばマリメッコとムーミン / デザインセンスあふれる空港ラウンジ

乗り継ぎ便(異なる航空会社での)・・・最も多いのは、ルフトハンザ系の航空会社の組み合わせのフランクフルトでの乗り継ぎですが、おびただしい量の組み合わせがあってきりがないので省略します。私としてはフランクフルトの税関は痛い目に遭っているのであまり関わりたくないと思っています。

ミュンヘンから入る・・・ザルツブルクに近いミュンヘンから入るという方法もあります。ミュンヘン〜ウィーン間は航空機の便数が多いだけでなく、レイルジェットという高速特急に乗れば、一本でザルツブルク〜リンツ〜ウィーンと移動できます。ミュンヘンには音楽的にウィーンに近いバイエルン国立歌劇場がありますから、ここでオペラを観てからオーストリアに移動するというのもアリだと思います。

全航空会社を網羅し、料金から所要時間まですべてがわかるこのサイト(http://www.skyscanner.jp/)が便利です。


ユーロへの両替

オーストリアの通貨はユーロです。渡航時の両替は、手軽さもあって成田空港の出発ロビーにある常設の両替所を使っています。額面が50ユーロ以上の高額紙幣は非常に使いにくくカフェなどでも嫌がられるので、用意するのはもっぱら10ユーロ紙幣です。ウィーン空港に着いてすぐに現金を使う場面というと、空港にあるSPARで食品購入とCATや地下鉄の切符あるいはタクシーですから、10ユーロ紙幣がないと困ります。切符の自販機も、日本だったら普通に5千円や1万円札が使えますが、ウィーンの自販機は20ユーロが使えればいい方です。私は、10ユーロ紙幣をドッサリ、残りは20ユーロ紙幣になるように券種を指定して両替するようにしています。

最近は、両替のWebサイトがあって、銀行よりも良いレートで両替できるところが増えてきました。Webサイトから申し込んで指定口座に振り込むと、現金を簡易書留(日本国内では外貨はお金ではなモノなのです)で送ってくれます。


ウィーン空港からウィーン市内へ

移動手段などはガイドブックを見ていただくのがベストだと思いますが、私がよく使う方法をご紹介しておきます。

ウィーン空港に着いて到着ロビーを出たら、とりあえず右に進んで目の前にあるスーパー「SPAR」に入ります。そこで当座の生活を支えるサンドイッチや牛乳、ヨーグルトなどを買います。到着した日は結構疲れているので食事はあまり外出しないで部屋でとり、さっさと寝てしまうことが多いからです。日曜日の場合は、ウィーン市内の店はほとんど閉まっていますので、ここで仕入れておかないと食べるものがなくなります(高級レストランや大きなカフェは営業しています)。

SPARを出たところに空港駅に続くスロープがあるのでそこを降りてゆくとCAT(City Airport Train)のグリーンの自動販売機があるので、そこで往復割引切符を買い、ホームに降りてゆきます。ここにはCATのほかに普通の電車(OBB)のホームも並んであります。OBBはすこし時間がかかりますが安いです。CATを使う理由は、速いということと帰国する時にウィーン市内のWien Mitte駅でチェックイン※ができるのでスーツケースを運ばなくていいし、飛行機の座席も早くに確定します。(※のWien Mitte駅でのチェックインは、CATに乗車しなくてもできます)

CAT(City Airport Train)は30分に1本走っており、発車時刻は、ウィーン空港発(行き)・Wien Mitte発(帰り)いずれも毎時06分36分なので覚えやすいです。

CATはグリーンの巨大な車両で、ドアは自分で開けて乗ります。ドアに押しボタンがあるのでそれを押せば開きます。全自由席で満席になることはまずありません。必ず車内検札が来ますので切符なしで乗ることはできません。日本の電車と違って発車のベルは鳴りませんから、時間になると音もなく発車します。途中で停車する駅はなく、ウィーン市内Wien Mitte駅に直行します。Wien Mitte駅からは、地下鉄に乗り換えるか、タクシーをつかまえてホテルまで行くことになります。

ウィーン空港とウィーン市内をつなぐバス(Vienna Airportlines)もあります。行き先は、U2/U4のMorzinplatz/Schwedenplaz行きとU3/U6のWestbahnhof行きの2つです(2016.1現在)。行き先が微妙に市の中心をはずしているの私は使ったことはありません。

ちょっと贅沢をするならリムジンタクシーがあります。空港にカウンターがあってそこで申込みができますが、Webでの予約を受け付けている業者もあります。これですと一発でホテルまで行けます。通常のタクシー乗り場は、空港を出たら目の前にあります。ホテル名を言えば大概はわかりますが、どの通りなのかを言えばより確実です※。ウィーン空港からウィーン市内中心部までのタクシー料金は40〜45ユーロ+チップで、所用時間は道路が空いている時で20分くらい、少々混んでも30分程度でしょうか。日本のようなひどい渋滞はありません。

※日本では住所を町名で表しますが、欧州では通りの名で住所を表します。そのためタクシー・ドライバーは街のあらゆる通りや路地の名前を暗記しているのです。また、建物には連番がついているので、通り名+建物番号を言えば目の前につけてくれます。

交通機関の切符と自動販売機と刻印機

ウィーン市内では徒歩が結構有効で、交通機関としては地下鉄(U-Bahn)や路面電車(Strassenhbahn)やバス(Bus)ですべて足ります。ウィーンでは、これらに乗る時にいちいち切符を買わない人がほとんどです。地下鉄、路面電車、バス共通の割引切符があれば改札は通り抜け自在になります。1回券(2.2ユーロ、2015.3現在)と時間割引の切符は使い始めの刻印をする時だけ、改札にあるブルーの刻印機を使います。

・24時間、48時間、72時間フリー切符・・・切符を買って駅で刻印した時から起算して乗り放題になる切符。最初に使う時に刻印する。
・1週間切符(Wohenkarte)・・・月曜日から翌週の朝9時まで乗り放題の切符。販売時に自動的にいつからいつまでかを印字するので刻印は不要。

私は上記の2種類を組み合わせてることが多いです。上記以外のパターンもあるので必ずガイドブックで確認しください。

切符の自動販売機は各駅にあります。ドイツ語のほかに英語に切替えることができます。注意点としては、50ユーロ以上の額面の紙幣は使えないこと、中には20ユーロ紙幣がダメな販売機もあります。痛んだ紙幣もダメです。

自販機→ ←刻印機


ウィーンの電源事情

<コンセントの穴やプラグの形が違う>
コンセントの穴は「Cタイプ」と呼ばれる丸い2つの穴ですので、日本で使っているプラグは使えません。左下の画像では中央の2つがこれにあたります。白い方はウィーンの電気店で売っていた工作用のプラグで、黒い方は日本で買った変換アダプタです。変換アダプタは大手の電気店や通販や百均ショップで廉価に購入できます。右下の画像は、日本で売っているテーブルタップのプラグをCタイプに取り換えたもので、これがあればいちいち変換アダプタを使わなくても日本仕様のプラグが使えますので、海外滞在で重宝しています。

(クリックで拡大)

<電圧が違う>
ウィーンをはじめとする欧州のほとんどは商用電源の電圧が220Vです。そのため、日本から持って行った電気製品には、そのまま使えるものと使えないものとがあります。下の2つのACアダプタを見ると、左側は100Vしかダメなので欧州では使えませんが、右側は100V〜240Vに対応しているので欧州でも使うことができます。

100V仕様→←100V〜240Vのユニバーサル仕様(クリックで拡大)

海外で使えるかどうかはかならず器具の表示を見て確認してください。100V仕様のものを220Vで使うと火災になるなど恐ろしいことが起きます。携帯電話やパソコンやシェーバーの充電器などは、そもそも海外での使用も考慮したものがほとんどですので大概OKです。ダメなのはドライヤーや電気ポットなど大電力を食う器具です。大概のホテルの部屋にはドライヤーや電気ポットがありますが、ないホテルも存在するので持って行く必要があるかどうか事前にホテルのWebサイトなどで確認してください。

<電池>
欧州には、日本のようなコンビニがありませんので、電池はなかなか売っていない上に非常に高価です。予備の電池は日本で買って持って行くのが正解です。


ホテル生活を快適に

<インターネット>
電子メールやWebでの検索のほか、コンサートのチケットの予約、帰りの便のオンラインチェックインなど旅先でインターネットが使えないとなにかと不便です。

ほとんどのホテルで無線LANまたは有線LANが使えます。無線LANはSwisscomを使っているホテルが多く、フロントで24時間フリーのIDとパスワードを印字した紙切れをもらってきてログインする方式が普及しています。まれにインターネット設備が十分でないホテルもありますので、事前に確認してください。

<空調>
ウィーンのホテルの空調には概ね2パターンあるように思います。

エアコン式・・・日本や米国のホテルと同じで、天井の通風口から温風や冷風が出てくるタイプです。室温は壁についているコントローラで設定します。

温水式・・・クラシックなホテルは大体これです。通常は窓際に設置してあり、横についているバルブを開くことで温水を循環させて温める方式です(右画像)。昔は蒸気循環(スチーム)でしたが、カンカンうるさいので今は静粛な温水式(Heizung)が標準です。ファンの音がないので静かだし、部屋がホンワカと暖まるし、バスルームにもついていることが多いのでタオルや洗濯物もこれに乗せておくとすぐに乾きます。私は温水式の暖房のホテルを定宿にしています。この方式は暖房だけなので、冷房のための追加でエアコンをつけているホテルもあります。

<バスルームのタオルのルール>
欧州の多くのホテルで行われている環境への取り組みのささやかなルールについて書いておきます。

ホテルに連泊した方が外出から戻ってみるとタオルが交換されていなくて「あれっ?」と思うことがあります。これはチップが足りないわけではなく、ホテルがタオルの交換をさぼったわけでもありません。あなたはきっとこんなメッセージが書いてあるカードをバスルームで発見するでしょう。

Help our environment!
Dear Guest,
If you are happy to use your towels again, please hang them up.
If you prefer freshly launded towels, please leave them on the floor in the bath.
Thank you.

替えてほしいタオルはバスルームの床に落としておけばいいというわけです。

<ルームサービス>
高級ホテルになるとルームサービスがありますね。ルームサービスは、かなりきちんとしたセッティングをしてくれるし、周囲を気にすることなく、そして時間の制約なしに部屋でゆっくりとお茶や食事ができるので私は好んで利用します。右の画像のデカい横長のお皿はチキンサラダ1人前でパンは普通についてきます。あちらではサラダは立派な料理なのでサイドメニューだと思って別にメインを注文するとえらいことになります。中央のお皿はポテトチップスにまみれたサンドイッチ。

ルームサービスは部屋に置いてあるメニューを見ながら部屋から電話で注文します。料理が出来上がると、大きなトレーに食器、カトラリー、ナプキンなどを一式乗せてやってきて、部屋のテーブルにセットしてくれます。これだけのことで部屋がレストランに変貌するのがルームサービスの妙ですね。

この時、計算書も持って来ていますのでそこにサインします。そのために、チェックインの時に照合用の書類にサインしたと思います。計算書にチップを書き入れる欄がある場合はそこにチップの金額を書き入れます。記入欄がない場合は、その場で現金で渡したらいいでしょう。だいぶ前のことですが、なかなか帰らないでもじもじしているのでようやくまだチップを渡していないことに気付いたことがありました。

食事が済んだら、トレーごと部屋の外の廊下に出しておきます。食器を洗う必要はありませんし、終わったことを電話などで伝える必要もありません。


ウィーンの治安

かなり良いと思いますが、観光スポットや地下鉄などには欧州特有のスリが結構います。混雑した土産物店や観光名所は特に注意がいります。たとえば、シェーンブルン宮殿の婦人用トイレではかわいらしい女の子現れて愛嬌をふりまいたりしますが、気が付いたらバッグから見事に財布を抜き取れられています。


ウィーンのトイレ事情

欧州諸国はどこもそうですが、日本のように駅やコンビニなどあちこちにきれいなトイレがあるというわけでは全くありません。トイレは基本的に有料でしかも数は非常に少ないです。料金は40〜50セントで1セントや5セントといった細かいコインは使えませんし、おつりももらえません。

トイレ事情→ http://www.geocities.jp/heuriger2005/verkehr/toilette.html
オーストリア主要都市のトイレマップ→ http://www.blasengesundheit.at/downloads/

確実なのはカフェやレストランです。カフェやレストランのトイレは店の最奥または地下にあるのが一般的。主要駅のいくつかにも有料トイレがあります。公共のトイレとしては、リング内中心部のグラーベン通りの西寄りの地下に有料トイレがあります(下の画像)。中におばさんがいて、お金を払うと「このボックスに入りなさい」と箱を指定されます。問題は用が済んでからでして、水を流すレバーや紐が見当たらず、どこをどうやったら水が流れるかがパズルなのです。

BOX内からの眺め(左)、クラシックな便器と水タンク(右)。

日本では当たり前なシャワートイレはありません。TOTOとPanasonicからポータブルなシャワートイレが出ていますのでこれはおすすめです。Panasonic製は、ケースをはずしてそこに水を入れてから本体とつないで使用します。ペットボトル用のアダプタもついていますが、ボトルがかさばるので私は使っていません。TOTO製は、ケースをスライドさせてそこにできた空間に水を入れる一体型なので部品をなくす心配がありません。どちらも良くできています。

Panasonic製(左)、TOTO製(右)。


土曜日と日曜日にご注意

欧州のほとんどの国では土曜日と日曜日はお店の営業がありませんが、ウィーンも例外ではありません。地元の人々は、週末は自宅で大工仕事をしたり、誰かの家の集まって楽しく過ごしますが、旅行者はの行動は著しく制限されます。商店やレストランは閉まってしまうので、何かを食べたくてもにっちもさっちもいかないことが多いのです。特に注意したいのが、土日にウィーンに到着するケースです。レストランが閉まっているので着いた日の晩ごはんを食べ損ねる、という悲劇が起こります。この問題を回避する方法は以下の通りです。

ウィーン市街中心部で土日曜日に営業していスーパーというと、Museumsquartier駅の交差点にあるSPARがあります。国立歌劇場の斜め向かいの角にあるSPARも日曜日に営業していたように記憶しますが確かめていません。リング内および周辺の比較的規模の大きなカフェは通年営業しているところが結構あるので、ここで食事をするという手もあります。Mariahilfer Str.沿いは平日はとてもにぎやかですが、日曜日はジェラテリアを除いてほぼ全滅です。


エレベータとエスカレータ

欧州の1階は日本の2階です。ウィーンも同様で、日本でいう1階は「E」あるいは「0」、2階は「1」、3階は「2」です。地下は「Keller」なので「K1」、「K2」という風に表示してあります。ウィーンではエスカレータは右側に立って乗り、急ぐ人のために左側を空けます。地下鉄のエスカレータは故障や保守で止まっていることが多いです。


ウィーンのカフェ

<カフェのコーヒー>
ウィーンのカフェのコーヒーには以下の定番メニューがあります。とりあえずこれくらいを覚えておくと注文がスムーズです。

ウィーンのカフェに入って席につくと早々にウェイターがやってきます。メニューを見てゆっくり考えたい時でも、とりあえず飲み物は何にするか聞いてきますので、自分の好みの飲み物を最初にオーダーしてからメニューを見ながら食べ物をゆっくり考えておいて、飲み物が来た時に注文すると流れがスムーズです。

欧州では水は有料のことが多いですが、ウィーンのカフェでコーヒーを注文すると必ず冷えていない水がついてきます。しかも何故かスプーンがグラスの上に乗っかっています。

<カフェで食事>
ウィーンに限らず、カフェはコーヒーとスイーツにとどまらず、実にさまざまな使い方があります。

・しっかりとした食事をする場所。
・軽い食事をする場所。
・本や新聞を読む場所。
・コーヒー一杯で暇をつぶす場所・・・時間制限はありません。
・友達をおしゃべりをしたり、打ち合わせ、相談をする場所。
・お酒を飲む場所。
・トイレがある場所・・・多くのカフェやレストランでは、トイレは店の奥か地下にあります。

欧州のカフェと日本の喫茶店やコーヒー店と決定的に違うのはメニューの豊富さと、ちゃんとした厨房があることでしょう。料理メニューは、軽い食べ物(Kleine Gerichte/Kleine Speisen)とちゃんとした食事(Hauptspeisen)の2つに分かれているのが普通です。軽い食べ物としては、スープ、ハムとチーズのトースト、キッシュ、サンドイッチなどがあります。スープといっても大概パンがつきますし、サンドイッチともなると山盛りのサラダと何種類ものハムが来たりします。日本人からみたら、それで十分に一食をまかなえてしまうことが多いです。ちゃんとした食べ物を注文しようものなら、たぶん腹いっぱいになって動けなくなるかもです。下の画像はいずれも軽い食事メニュー。

左・・・Cafe Schwarzenberg、手前左はチーズとハムのサンドイッチ(パンが見えない)、向こう側はキッシュ、手前右はキッシュについてきたパン。
中・・・Cafe Sperl、チーズとハムのトースト、スイーツ1品、葡萄ジュース500cc、カプチーノ。
右・・・Cafe Restaurent Augarten、ソーセージ+グレービーソース。

<カフェでの支払い>
欧州では各国にカフェがありそれぞれにすこしずつルールが異なりますが、以下に一般的なルールについて書いておきます。

・デメルなどスイーツが主役のカフェでは、席に着く前にお菓子を決めてからはいる。デメルの場合は番号を言う。
・カフェではテーブルごとに担当のウェイターが決まっている。
・お勘定は担当のウェイターに支払う・・・人を間違えないようにしっかりと顔を覚えておくこと。
・そこそこのチップを上乗せする。

日本人はチップの支払いに慣れていないのでどぎまぎ慌てることが多いように思います。チップの支払いは慌てずきちんとやるのが基本です。たとえば、請求が21ユーロの時に10ユーロ紙幣×3枚で支払う場合はどうしたらいいか。チップとして2ユーロを足したい場合は合計で23ユーロになりますね。30ユーロを手渡しながら「You have teanty three」あるいは「You take twenty three」と言えばいいのです。「Thank you so much」とかいいながら7ユーロのお釣りをくれます。お釣りはいらんよ、という場合は「You take change」あるいは「Change for you」でOK。

会話が苦手な方は、以下のようにしたらいいでしょう。たとえば、合計が12.5ユーロの時に10ユーロ紙幣を2枚手渡します。ウエイターは腰に下げた革財布からおつりとして7.5ユーロを取り出して渡してくれますから、そこから1ユーロとか1.5ユーロを手渡せばいいのです。7.5ユーロを手のひらに載せて差し出した場合は、チップ分だけ残してつまみ取るというやり方もOKです。

代金を支払うタイミングですが、飲み物や食べ物を受け取った直後に都度支払うというのが基本ですが、もちろん店を出る時でもかまいませんし、こちらの都合の良い時でもかまいません。しかし、ウェイターが時間で入れ替わる場合は、帰る前に支払ってあげないと彼はチップをもらい損ねます。ですから早めに支払ってしまうのがよりスマートです。追加注文をする場合も、都度支払えばいいだけのことです。

いかにも今支払いますという空気でお財布を取り出すしぐさを見せればいいわけで、ウェイターはじっと待ってくれます。慌てることはありません。店によってはあとでまとめてレジなどで支払う場合もありますが、そういう店の場合はそうだと言ってくれますから、言われたとおりにすればいいだけのことです。


スーパーでの買い物・・・買い物バッグをお忘れなく

果物や野菜の多くは自動化された量り売りです。たとえば、林檎を買いたい時はその林檎を近所に設置してある秤に乗せます。MERKURでは、林檎の値段は種類に関係なく均一なことが多く、秤の画面のApfelの絵をタッチするとその重量に応じたシールが印字されすので、それを貼ってレジに持って行きます。Julius Meinlでは果物の種類は豊富なのでひとつひとつに番号が表示してあって、秤の画面では番号をタッチします。いずれにしても、自分で量って、ラベルを印字するということに変わりはありません。

ウィーンのスーパーにレジは日本とかなりルールが違います。日本ではかごごとレジに持ち込むみますが、ウィーンではかごはレジの前に置いて商品だけベルトの上に乗せます。空になったかごはレジの後方のどこかにある置き場に自分で戻します。かごを持ってレジを通ろうとするとオバさんに叱られます。ベルトはレジ係の操作で横に動きます。会計が終わった品物はレジの先の斜面をころがり落ちて溜まりますから、その場で自分で買い物バッグに入れます。レジ袋はありませんので買い物袋を持って行かないと困ったことになります。それに、もたもたしていると次の人が買った品物がころげてきて混ざってしまうという事態になります。

画像はクリックで拡大。


日本への帰国

航空会社の多くはオンラインチェックインができます。オンラインチェックインは通常24時間前に可能になりますが、航空会社によって条件が異なりますのでご自身で確認してください。

空港行きのCATが出るウィーンMitte駅には航空会社のチェックインカウンターがあり、StarAllianceであれば出発24時間前から75分前までそこでチェックインできます。FinnAirなどのOneWorldは、ここではチェックインできませんので空港でのチェックインになります。ここでチェックインできた場合はトランクなどを預けてしまえるので、身軽な格好でCATに乗ることができます。最新の案内はこちら→http://www.cityairporttrain.com/Services/City-Check-In.aspx

ウィーン空港(http://www.viennaairport.com/)でのチェックインは航空会社によって3か所に分かれているのでご注意ください。チェックイン・ターミナルは、1、1A、2、3です。StarAllianceは3、OneWorldなどStarAlliance以外は基本的に1です。チェックイン1は、空港ビルの外、道路を隔てた向かい側にあります(右画像のグリーンの矢印)。これに気づかずにいきなり空港ビルに入ってしまうとわけがわからなくなって迷子になります。

ウィーン空港では、日本など非シェンゲン行きはすべてGゲートです。AustrianAirの直行便で帰国する場合もGゲートですが、2016年秋をもって直行便はなくなりました。

シェンゲン協定の国での乗り継ぎで帰国する場合は、Gゲート以外のいずれかのゲートになります。


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