My Life Catalogue: Hobby: Rover Mondai

ROVER最新事情
2003.10.17版


これから先のROVERブランド

ROVER 75に乗って4年が経ちました。走行距離70,000kmです。購入当初から「このクルマは長く大切に乗り続けよう。」と思っていましたが、今頃になってその気持ちが一層強くなってくるのを感じます。

この間、BMW傘下のROVERブランドが日本から撤退し、細々としたサービス体制に支えられつつ不安な時を過ごしてきたわけですが、MGおよびROVERの2ブランドを日本で復活させたMG ROVER日本が営業を開始して、はや1年3ヶ月が経ちます。正確な数字のことはわかりませんが、この間のMG ROVERの販売活動は決して楽なものではなかったのではないかと思います。

2003年11月にROVER車のメンテナンス拠点の中心であったRSC(ローバーサービスセンター(株))が営業を終了してからは、既存75(だけでなくすべてのROVERブランド)オーナーが自分のクルマをどこでメンテナンスしてくれるのかわかりにくい状態が続きました。新生MG ROVERのホームページ上では、次々と増えてゆく販売拠点に関する情報は公開されていても、全国各所の既存ROVERオーナーはどこがサポートを引き継いでくれるのかについては情報がなかったからです。(今は、全国的なサポート網が整い、ホームページ上でも公開されています)

MG ROVER日本にとって、私を含む旧75オーナーはどのような位置づけにあるのでしょうか。75やMGのニューモデルへの買い替え対象マーケットとして認識されているのでしょうか。確かに、それを感じさせる営業活動がなされたように感じます。むしろ、旧ROVER時代の顧客とは距離を置いて、全く新しいMG ROVER顧客を開拓しようという印象さえ持ちました。

冒頭に書いたとおり、私は「このクルマは長く大切に乗り続けよう。」と思っています。そして、旧ROVER JAPANであろうが、新生MG ROVER日本であろうが、誰でもいいからこのROVERブランドが長生きするようにサポートをしてくれることを願っています。最初に日本で販売された最も古いモデルの75達が、3年経ったから、新しいモデルが出たからといって乗り換えられてしまうのではなく、オーナーに愛されていつまでも良い状態で乗り続けられる姿を想像します。それこそが、ROVERらしさではないかと思うのです。

ROVERが、ROVERらしくある限り、顧客は安心してROVERを手に入れようとするでしょう。しかし、もしROVERが、ROVERらしさを失ったら、このブランドはやがてごく一部の限定的な人たちだけのものになってゆくでしょう。(2004.10.17)

おことわり:MG ROVER日本は、基本的にROVER JAPAN時代の遺産を受け継いでいません。従って、過去の問題について、金銭的な負担をMG ROVER日本に期待することはできません。旧ROVERオーナーは、そのことを弁えてMG ROVERと接することがうまくゆくポイントだと思います。


当面のサポート体制

これまで、ROVER車のメンテナンス拠点の中心であったRSC(ローバーサービスセンター(株))の業務は、新生MGRNに引き継がれます。RSCの会社としての業務は、2003年11月14日をもって終了することになりました。窓口が開いているのは10月31日までで、修理・メンテナンスの受け付けの最終は10月15日の見込みだということです。

我々がお世話になってきたそのメンテナンス拠点が閉鎖になるというのはつらいですが、メカニックやフロントの何人かはMGRNに移籍してこれからのMG Roverのサービスに努めるということのようですので、決して悲観したものではないと思います。

引継ぎ後は、これまでRSCが蓄積してきた修理・メンテナンスデータの詳細はMGRNに継承されるとのことです。RSCが業務を終えるからといって、慌てて駈け込み修理をする必要はないということです。 (2003.9.12)


MG ROVER NIPPON

2003年4月、オートトレーディングルフトジャパン株式会社(ATLJ)はMGローバー社と日本での輸入販売代理権契約をし、MG Rover Nippon(MGRN、東京都大田区上池台1-20-8)が設立され、同年7月より事業を開始しました。HomePageはhttp://www.mg-rover.jp/

2003年7月17日、お台場パレットタウンZEPP TOKYOにて、プレス向け発表、ディーラーとのキックオフ・ミーティング、記念レセプション、そして日本導入モデルの発表・展示会が催されました。

当面の販売拠点は、さいたま、東京、岐阜、大阪、福岡です。各拠点にはMG Roverのロゴマークが掲示され、店内の内装もMG Roverのイメージに合わせて一新されました。8月下旬からは、各拠点での試乗もできるようになりました。 (2003.9.12)


MG ROVER

最近、あちこちから「MG ROVER日本上陸」の噂が聞こえてまいります。発表は秋か、年末か。今度は土壇場でコケたりしないで欲しいです。(2002.9.16)


RSC その4

これまで、平日の営業しかやっていなかったRSC(ローバー・サービス・センター)ですが、ごく最近、土曜日にも窓口を開けるようになりました。平日のみの営業では、我々ROVERオーナーがRSCを利用しようとすると、必ずといっていいほど休暇をとらなければなりませんでしたから、これは非常にありがたいことだと思います。日本でのROVERの販売が停止してサポート・ネットワークが徐々に弱くなってきた昨今、RSCには長く営業をして欲しいと願っていたにもかかわらず「なんで土日を閉めてしまうのだろう?これでは、RSC離れがどんどん進んでしまうではないか」と疑問に思っていただけに、今回の決断はRSCの取組みがより明確になって、心強い限りです。

都澤センター長にじかに確認したところ、勤務体系の変更にかかわることだったので、やはりそう簡単ではなかったということです。窓口担当、メカニック、アシスタントといったごく少数の体制ですが、当番制にして土曜日の入庫、出庫が可能になりました。

長くROVERオーナーをサポートし続けるためには、RSCの採算を維持し続けなければならないわけで、これは趣味でもボランティアでもありません。れっきとした事業なのです。事業を続けるためには、固定客をつかまなければなりません。今回のRSCの判断は、顧客の視点から事業の永続をめざしたきわめてノーマルは判断であると思います。このようなRSCのあり方の変化は、株主であるBMWは評価すべきだと考えます。

なお、週間を通じて入庫のピークは月曜にはじまる週の前半に集中するため、工場の稼動負荷の週の前半に偏りがちとのことです。週の後半を狙って入庫した方が余裕のある対応をしてもらえそうだ、ということは知っておいた方がいいでしょう。(2002.8.1)


RSC その3

RSCから「車検・1年点検のご案内」なるものが郵送されてきた。ローバー・サービス・センター(株)は本気で現ローバーユーザーを顧客にしようとしている様子で、送られてきた資料を見る限り今までにはなかった力の入れようでちょっとびっくりです。特筆すべきは、ローバージャパン時代以降のローバーのサポート体制の変化と現状についての説明がはいっていたということです。BMWからは何の説明もないまま今日に至ったわけですが、ローバージャパンが消滅してからはじめてオフィシャルな説明がなされたといっていいでしょう。

平成14年5月
お客様各位
ローバー・サービス・センター株式会社
港サービスセンター
センター長 都澤
ローバー・サービス・センター株式会社について

拝啓、厳冬の候(挨拶文を間違えたらしい)、ますますご健勝のこととお喜び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
ご周知のことと存じますが、これまで正式にお知らせできませんでしたことをお詫び申し上げ、改めて弊社についてご紹介させていただきます。
弊社誕生の経緯・目的をご理解いただき、今後皆様と末長くお付き合いでいますようお願い申し上げます。

◆2000年5月、BMWグループ(ドイツ本国)は、1994年3月にブリティッシュ・エアロスペース(BAe)社より取得したローバーグループの内、MG Roverを英国フェニックス社へ売却(Miniを除く)、また、Land Roverを米国フォードグループへ売却いたしました。その後、日本市場においても大きな変革がありました。
◆2000年7月、BMWはローバー車の新車販売は行わず、既販車(BMWグループ傘下の年代にご購入いただいたローバー車)のお客様に対するアフターセールスサービスを継承する目的で、ローバージャパン株式会社(以後、RJ)より港サービスセンターのみ譲受、ローバー・サービス・センター株式会社(以後、RSCまたは弊社)を100%の子会社として設立しました。
◆2000年7月、一方、米国フォードグループは日本における新車販売を伴う、ランドローバービジネスを継承するため、RJの港サービスセンターを除く総ての拠点(本社、支店等)を譲受、社名をランドローバーホールディ(ン)グ日本株式会社(以降、LRHN)と変更しました。
◆2000年7月、同時期、フォードグループはランドローバー車の輸入・卸売り販売、アフターサービスを継承する目的で、ランドローバージャパン株式会社(以後 LRJ)を設立しました。

この段階において、皆様に新車販売を致して参りました「ローバージャパン株式会社」は販売、サービス上その名前は消滅、前述の通り所有権解除等、車両販売時に関連する業務等はLRHNが継承することになりました。この時点から日本市場においては、実質ローバー車ビジネスとランドローバー車ビジネスはそれぞれ別法人が対応することになりました。
(追:2001年12月、LRJおよびLRHNは合併し、社名を変更し「PAGインポート株式会社」となりました)

さて、上記の誕生経緯・目的をもって、私共、港サービスセンターはローバー車アフターサービス拠点として、ローバー車専門知識豊富なメカニック、専用診断機器、特殊工具を揃え、お客様により良いサービスを提供できますよう頑張っております。

自動車は多種多用の使い方をされるもの、様々な使用条件があり、故障形態や耐久性もお客様によって様々です。それ故、車両についての専門知識の高い正規代理店サービスにおける定期的なメンテナンスが必要です。これはメーカーの推奨のみならず法律でも定められております。当サービスセンターでは定期的な点検整備で未然に不慮の事故から、少しでも皆様のお役に立てますことを願って止みません。
従業員一同、皆様のお越しを心よりお待ち申し上げます。

敬具

ローバー・サービス・センター株式会社(RSC) 港サービスセンターについて

港サービスセンター施設案内
屋上 車両置き場 -
5F ペイント工場 塗装ブース×4
4F 板金工場 フレーム修正機×2
3F パーツ倉庫
スマートリペア工場
完成検査場
メカニカル作業リフト×2
2F MINI工場
タイヤ工場
メカニカル作業リフト×22
1F 受付フロント
ROVER工場
指定工場検査場
ボディーコーティング工場
完成検査場
洗車場
駐車場
認証NO 1-7
指定NO 1-2707
メカニカル作業リフト×8
住所: 〒108-0075 東京都港区南5-1-50
TEL: 0120-316-346
営業時間: 9:30〜18:00
休日: 土曜・日曜・祝日

(2002.5.19)


ROVERユーザーの将来

ユーザーは、勝手なものです。メーカー側の経営方針も、代理店であるディーラー対応も、従業員のモラルも、自分のわがままもひっくるめて勝手に評価を下し、喜んだり、怒ったり、諦めたりするものです。しかし、結果が良くなければ誰も幸福にはなれません。メーカーやディーラーを中傷し、ネット上でべき論展開し、仲間同士で愚痴をこぼし合っても何の解決にもならないのです。

今日現在、ROVERブランドはBMWの手の内にあって全く干された状態であり、BMWが積極的にROVERオーナーのために投資をする気がないことも明らかであり(あるのだったら日本でも欧州であれだけ評判が良い75の販売をやめたりしないだろう)、RSCにしても最後に売れた75が車検を迎える来年以降の存在はわからない(とうよりなくなると覚悟を決めた方がよい)のです。

我々ROVERオーナーにとって最も重要なことは、今我々がおかれた状況をあるがままに受容し、そこから出発するということだと思います。今、どんなひどい境遇にあっても、与えられた条件の中で自ら信じるところに従って最善を尽くす、それが英国人の伝統的な魂です。そんな英国で生まれた車に惹かれてROVERを選んだ我々がどうすべきか、答えは自ずから明らかであると思うのです。 (2002.2.21)


RSC その2

最近、ローバー港サービスセンターの対の質が向上したと思います。そればかりか、従業員が熱心に営業するようになってきたのです。以前は、忙しいけど仕方なしに働いている、混んでいるからお客を待たせても仕方ない、別によそに出してもらったって構わない、という空気が感じられましたが、今はちょっと違います。たまたま、私がトラブルで持ち込んだ時だけそうだったのかと思いましたが、そういうことが2度3度重なると、これはほんとうに以前とは違ってきたのかな、と思います。そうこうするうちに、他のオーナーからも似たようなレポートが舞い込むようになってきました。

ローバーオーナーのRSCに対する不信感は根強いものがあります。そもそもローバーの供給部品が高いこと、工賃も割高であること、しかも工場はいつも一杯で待たされ、その間の代車のサービスはありません。国産ディーラーの標準的なサービス対応のレベルに比べたら劣ることはなはだしいのではないでしょうか。だから、これまでの日本におけるローバーの評判は両極に分かれていました。

しかし、よく考えて見ると原因はもっと別のところにあったように思います。今は亡きROVER JAPAN時代、彼等がサポートしなければならなかった車の品質には大きな問題がありました。200はCVTが壊れまくる、800はエンジンが吹く、MINIとMGFはしょっちゅうオーバーヒートする、RANGE ROVERは入院している時間の方が長い、比較的手がかからなかかった600もパワーウィンドウが落ちたりするといった調子です。こんな車が次から次へと担ぎ込まれてくるのだから、RSCもたまったものではなかったと思います。

今はどうでしょう。1997年以降のMINIは、それ以前のモデルに比べたらトラブルは激減しました。トラブルが多く出たモデルが販売されてから3年以上が経とうとしています。手がかかるLANDROVERブランドはFORD傘下になったためにRSCはその責任を逃れました。たまに担ぎ込まれてくる古いモデルの面倒を見つつ、ぐっと品質が向上した75の世話をすれば良いのですから、RSCにかかる負担はここ数年で大きく変化していると思います。人間の行動は、彼が置かれた環境に強く影響を受けます。私だって、あのひどい時代のRSCに放り込まれたら、きっとどうかなってしまったのではないだろうかと思うのです。 (2002.2.21)


RSC その1

ローバー港サービスセンターには、BMW港サービスセンターの看板も上がり、同居体制となりました。BMW車も多数います。我が家の75もそろそろ12ヶ月点検というので世田谷に入れようと決めた直後、それを察してかRSCからわざわざおさそいの電話が鳴りました。みなさん、商売熱心だなあと思います。こういう姿勢が最初からあったら、日本においてROVERブランドがこれほどまでに信用を失うことはなかったであろうに。 (2001.7.2)

2001年7月に、世田谷サービスセンターに12ヶ月点検出したのですが、世田谷に行って見たら、そこにあるのはROVERではなくてLANDとRANGEばっかり。事情を聞いてみたら、以下の通りでした。

ROVER港サービスセンター(RSC)が、LANDROVER車の修理・メンテナンスをやらなくなったので、LANDROVER関係が世田谷に集中してしまい、このような混雑状況になったらしい。しかも、LANDやRANGEは大型かつ重いため、作業の段取りに手間取ってなかなかはかどらないという。ROVER港サービスセンターは、ROVER車については修理・メンテナンス責任があるのでROVER関係はもっぱらRSCが引き受けているとのこと。ここの対応は、過去、あまり良くないという評判もあったが、今はかなり良い対応がなされている、という噂はどうやら本当らしい。ROVER港サービスセンターは、BMW港サービスセンターの看板も上げているが、一般顧客が持ち込むことはできず、BMWからまわってきた仕事だけを受けているという。 (2001.7.19)


ル・マン

日本のROVERディーラー関係のみなさんがろくでもないサポート(↑)をやっているうちに、話はどんどん進行しています。ル・マンは完走できませんでしたが、MG ROVERは元気一杯ですなあ。(↓は、ベントレーをおさえて走るMG LOLA。)

キーワードは、「10月の横浜英国車ショー」らしいです。今後の情報をお見逃しなくね。 (2001.6.16)


ランドローバー中野」閉店

さびしくなります。従業員のみなさんは、それぞれ、品川と世田谷に異動だそうです。我が家のご担当は、世田谷になりました。遠くなるけど、頑張って行くぞ。 (2001.6.14)


サポート体制の二重構造

2001年6月13日、そろそろ12ヶ月点検を迎える我が家の75に、同時に2通の「12ヶ月点検のお知らせ」なるはがきが来ました。差出人は、緑色の方が「エル・アール・エイチ日本(株)・・・現ランドローバー=旧ローバージャパン・ディーラー系列」、赤色の方が「ローバー・サービス・センター(株)・・・BMW傘下となった旧ローバージャパン港サポートセンター」。郵便局はどちらも同じ「荏原郵便局」。タイトルもどちらも同じ「12ヶ月点検のお知らせ」。紙質も印字も文面もほとんど同じ。そんな瓜二つのはがきが、異なる2つの法人から、同じ日に1人のローバーユーザーのもとに送られてきたのです。

表面 裏面

「エル・アール・エイチ日本(株)」
= LANDROVER
「ローバー・サービス・センター(株)」
= BMW
有料範囲点検料
フィルター等の消耗品
点検料
フィルター等の消耗品
所用日数通常2〜3日通常1日程度
電話番号03-3707-68000120-316-346
03-5461-1441
営業時間月曜日〜土曜日 9:30〜18:00月曜日〜金曜日 9:30〜18:00
定休日日曜日、祝日土曜日、日曜日、祝日
場所世田谷サービスセンター港サービスセンター

こんな椿事が起こるのも、現在のローバーのサポート体制の混乱ならではないでしょうか。資本系列の異なる2つの企業の「建前」を優先した結果がこの2通のはがきだということです。それにしても、「顧客の視点」からみたら噴飯もののこういう事態が起こるのは、両社が、「自社の都合でしかものごとを捉えていない」ことの証明だということができます。 (2001.6.14)


ローバーカーズ日本再上陸の可能性について・・・その2

CG2001年7月号の長期テストの記事中において、「ローバーが日本市場に帰ってくる、それが多様な情報の一致点である」という記事が掲載されました。そろそろ、このページにおいても、MGローバーの日本上陸というテーマについて書かなければならなくなってきたようです。

勘のいい方であれば、このHomePageや75の掲示板における書き込みから「ローバーが日本に再上陸するのでは」と思っていらしゃったかと思います。しかし、前述したように、このテーマにはROVERの台所事情や英国の雇用問題、そしてBMWがからんだ複雑な問題をはらんでいます。そんな中で、どうすれば日本の市場においてROVERブランドが復活できるか、考えられるありとあらゆる可能性が検討され試されてきたという経緯があります。そういう努力があることをCG編集部がつかんだわけですが、記事からもわかるとおり、きわめて慎重な書き方をしています。ニュースとしては扱っていません。

ただ、CGの記事も推測の部分もあるようで、「多分実現化してもまずは小型のローバー45あたりからで、75は後回しになるだろう。」と書かれていますが、おそらく45はそう簡単には来ないであろうと思います。販売予測データからいって、売れ筋は明らかに25と75だからです。ニッチマーケットの45のために多額の日本導入費用を負担するようなことはないでしょう。 (2001.6.2)


ローバーカーズ日本再上陸の可能性について・・・その1

私は、あると信じています。いや、客観的にみて、その可能性は大いにあります。それも近い将来。

すくなくとも、英MG ROVERは日本マーケットに関心を持っています。ないのは充分な資金と当面の販売ルートです。旧ROVERジャパン直営ディーラーは、今やフォード傘下のLANDROVERになってしまっているため、もはやROVERブランドやMGブランドを売ることはできません。ROVERというブランドが好きで旧ROVERジャパンに入社し、意に反してLANDROVER傘下の社員になってしまった方々には申し訳ありませんが、私はその方がよかったと思います。ROVERジャパン時代のディーラーには、志のある店もありましたが、まったくのところ腐った店が多かったからです。過去のしがらみが消えた今の方が、ROVERブランドの再出発にとっては都合が良いのではないでしょうか。

原因不明のエンジン不調の原因となったずさんなコンピュータ設定やトラブル続きのCVTの品質など、多くの問題のあったROVER 200は今やROVER 25にとって代わられ、信頼性はうそのように向上しています。不運の名車といわれているROVER 75ですが、ボディの出来の良さ、信頼性の高さは実証済みです。こういう車は、あわてず、無理せず、じっくりと日本のマーケットに浸透すればよいのです。そのためには、日本への導入モデルの種類を絞り、当面は販売地域も絞って、あまり大規模な拡販体制をとらないことです。並行輸入に毛の生えたくらいがちょうどいいでしょう。それでも、通関後の車の手当てのための工場の問題、販売ルートの確保、メンテナンス体制とサービス工場の確保など、課題はたくさんあります。そのひとつひとつを解決してゆかなければなりません。もちろん、大手資本の参入はありがたいですが、その経営成果については決して欲張らないことです。

最大の関心事はBMWの出方と判断です。日本でのROVERブランド販売の生殺与奪は相変わらずBMWに握られています。日本におけるROVERブランドの復活を願い、水面下で活動を続けている人達や、英国政府関係者の努力に期待を寄せている私です。そして、ROVERブランドが日本に再上陸した時には、本HomePageは最大級の歓迎と、できるかぎりの支援を惜しまないでしょう。

最近、どういうわけか、ROVER 25が日本の景色の中を走っている夢を見ます。もし、そんな夢を見た方がいらっしゃったら、是非、ご一報ください。いつ、どこで、どんな25が走っていたのか。 (2001.5.23)


英国事情

さて、本国である英国事情ですが、一旦はBMW買収にされたROVERブランドも、フェニックスグループによって10ポンドで一部が買い戻されて、MG ROVERとなりました。今は、財政的困難にもめげず(?)、MG ROVERによってROVER車の生産が継続・販売されています。

当面のマーケティングですが、旧200と旧400のラインはそれぞれ25、45としてモデルが新しくなっていますが、現在、日本ではBMWがROVERの販売を禁止してしまっているため、25や45は販売されていません。旧600と旧800のラインは生産が終わり、75一本に切り替わっていますが、これも同じ理由で販売が終わりました。今は、若干のディーラー在庫があるのみです。一時期、100、200、400、600、800と5つもあった製品ラインは3つに整理されたわけで、自動車業界における経営体質改善の基本を行っているといっていいでしょう。MG ROVERが営業で黒字を出せているのは、こういった経営戦略が比較的機能していることを意味します。

しかし、BMWに対する借金(だけではありませんが)がまだたくさん残っています。借金があるということは、25や45や75といった現行モデルを作って売りつづけることはできても、多大な投資を必要とするニューモデルの開発はできない、ということを意味します。MG ROVERの最大の課題は、これからの膨大な資金調達にあるといってもいいでしょう。 (2001.5.23)


日本におけるこれからROVERを購入するユーザーへのサポート

2001年4月現在、旧ROVERディーラーには、ROVER 75等に若干の新車(あるいは新古車レベルの)在庫があります。これを購入した場合、従来からあった3ヵ年保証が適用されるかどうかについては、全く微妙なところです。購入期限を切って条件が設定されていると思いますので、必ず確認してください。しかし、こういう在庫がなくなるのは時間の問題です。中古のROVER車を購入した場合は、その車に付加された保証の内容で決まります。

いずれの場合においても、国産車のような速やかな対応はあまり期待できません。部品代も工賃も、常識的な国産車に比べてかなり割高です。また、旧ROVERディーラーの質においては全く玉石混淆なので、不良ディーラーに当たった場合は嫌な思いをすることになります。そのディーラーが誠実かそうでないかは、営業や店長の人柄をしっかり見て、ちょっとでも不審な印象があった場合はやめた方がいいと思います。

  • 信頼性の低いモデルには手を出さない・・・200(×)、400(○)、600(○)、800(×)、75(○)
  • 1997年以降のモデルを選ぶ
  • メンテナンスや修理にかかる費用は国産車よりも割高である
  • ディーラーは営業と店長の人柄をしっかりチェックする
  • 基本的に、代車サービスはない


日本における既存ROVERユーザーへのサポート

マスコミにおいて、BMWは「これまでのROVERオーナーのサポートを続ける」と明言してはいますが、本気でサポートする気ならば「3年間は・・・」などという限定するのも変な話です。「MG/ROVERは売らない、だから、既存ユーザーはしょうがないから3年間はサポートする」というのが本音でしょう。BMWが、ROVER問題に関して「蓋をしてしまいたい」と思っている様子は、至るところで見え隠れしています。
2000年8月にディーラーから送られてきたはがき全文

拝啓 残暑の候、ますますご清栄の事とお慶び申し上げます。又、平素は、格別のご厚情を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、弊社は、本年七月一日をもちまして、その社名を
ローバージャパン株式会社より、エル・アール・エイチ日本株式会社に変更させて頂きました。
皆様のご期待に沿うべく、社員一同、一層の努力を致す所存でございます。今後とも、弊社をお引き立て頂くと共に、相変わらぬ御指導、御鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
末筆ではございますが、皆様のますますのご健勝をお祈り申し上げます。
まずは、略儀ながら、書中をもってご挨拶申し上げます。敬具
平成十二年八月吉日

旧ROVERジャパン直営ディーラー(支店)は、資本関係が異なるLANDROVER(親会社はL.R.H.=Landrover Holding)に移管されました。LANDROVERは2000年12月末をもってMGやROVERブランドは扱えなくなりましたが、既存のMG/ROVERユーザーのサポートだけは行います。世田谷支店に付随した世田谷工場はLANDROVERの主力(?)サポートセンターとなり、ローバー最大の工場であった港サービスセンターは、BMWが買収して「ローバーサービスセンター株式会社(通称RSC)」になりました。元々同じROVERジャパン傘下であったものが、現在は異なる資本のもとになっています。ちなみに、RSCの本社住所は、BMWジャパンの本社住所と全く同じであることからも、その事情をうかがうことができます。

2001年4月、RSCより「港サービスセンター以外に2つの提携工場を設置した」という案内が来ました。この2工場に代替させて、港サービスセンターをなくす魂胆なのではないか、と警戒しています。しかし、一方で、エル・アール・エイチ日本株式会社側も、ローバーのサポートやメンテナンスでは定評のある世田谷の富士自動車を提携工場とするなど、RSCを失ったことの穴埋め対策を講じてきています。

既存ROVERディーラーも、看板をおろすところも多数出てきています。今後、ユーザーの近くにコンタクトポイントがなくなったり、サービス工場が遠くなってしまったり、といったことがどんどん生じてくると思います。東京地区はまだましですが、地方ユーザーは今後ますます不便になってゆくのではないでしょうか。なお、ROVERの部品供給に関してはすでに独立したルートが確立されていますので、BMWの挙動に関係無く機能しています。


BMWの失敗

BMWが何故、ROVER買収に関心を持ったのか。高級指向でFR車しか持たないBMWが、比較的手頃な価格帯で製造できる普及車マーケットに参入して量産メーカーになろうとした、という事情がことの発端だとBMW事情通から聞きました。普及車マーケットへは、すでにメルセデスがAシリーズの投入をすべく開発を進めていましたから、BMWもぼやぼやできない状況であったと思います。コスト高になりがちなFR車しか持たないBMWとしては、コストダウンしやすいFFの技術がどうしても必要でした。そこで、FF車の技術を持ったHONDAと提携していたROVERが選ばれたわけです。実は、HONDAとROVERの提携は決してうまくいっていたわけではありませんでした。文化やものの考え方が違いすぎたのです。

経営ピンチに陥ったROVERを、BMWが買収したのは1994年のことですが、買収後も経営状態は好転せず、買収派だったピシェツリーダー社長は解任、買収派の役員の多くがBMWを去ることになりました。ROVERブランドの悲劇はここからはじまります。

BMWは、ローバー関連事業の縮小と英国工場の従業員の解雇を決定しますが、当然、英国政府は黙っていませんでした。2000年3月、BMWはローバーの売却を決定します。さらにBMWは、ランドローバーを18億ポンド(最終的には2億ポンド)でフォードに売却し、累積した負債を補填することになりました。結局、「誇り高いドイツ車メーカーは、どんなにコストがかかろうとも汚れた手を洗いたがっている姿をあらわにしてしまった。(オートニュース:2001.3.21)」というわけです。一時期、ローバーの売却先は投資家グループのアルケミー社と目されていましたが、結局、ローバーを買取ったのは元ローバー会長ジョン・タワーズ率いるフェニックス・グループでした。金額は法律上売却が成立するぎりぎりの10ポンド(1,700円)であったという話は、みなさんもよくご存知だと思います。

しかし、BMWがフェニックス・グループに売ったのは、工場設備もさまざまな権利もローバー全体からみたら一部にすぎません。MINIに関する権利、日本における販売権などはあいかわらずBMWは保有しています。NEW MINIは、BMWの手によって世に出ようとしています。おそらく、NEW MINIを、BMWのそもそもの目的である普及車マーケット参入の道具にするつもりなのでしょう。そういえば、NEW MINIの内装からは英国車おなじみのウォルナットが消え、幾何学的な造形が目立ってあまり英国車らしくありません。

さて、本国のBMWにおいてこのような事情があるわけですから、BMWが本気でROVERを販売し、ROVERユーザーをサポートするわけがないのです。ましてや、一拠点にすぎない日本のBMWがどうこうできる問題ではないでしょう。


日本で買えなくなったROVER

今や、日本において、ROVERブランド(LANDROVERのことではありません)およびMGブランドの新車販売はなくなりました。BMWが英国ROVER社を買収した後、BMWの気が変わってしまい、日本における販売ルートがなくなってしまったからです。MGおよびROVERの権利の一部は、英国MG/ROVER社に引き継がれましたが、依然としてかなりの権利をBMWが保有しています。BMWはいまだ日本におけるROVERおよびMGの販売権を握ったままであるにもかかわらず、BMWは日本におけるMG/ROVERの販売をやめてしまいました。そのため、ディーラーが財政的危機に陥ってしまい、BMWを相手どった訴訟問題にまで発展しました。また、既存ROVERユーザーに多大な迷惑と不安を与えてしまっています。


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