導線の抵抗値の計算


配線等で使用する導線の抵抗値は以下の式で求めることができます。
抵抗値 = 導電率 × 長さ ÷ ( 断面積 × 58 )
この計算式を組み込んだExcelをご用意しましたので、ダウンロードしてご活用ください。なお、AWGと断面積(sq)および最大電流の関係は右表のとおりです。

クリックしてダウンロード→ calc-r.xls


使用上の注意

2Aが流れるところに7Aまで流せる線材(AWG22など)を使ったからといって安心はできません。線材の温度上昇は安全圏になりますが電圧降下は別物だからです。たとえば、30cm離れたところまでAWG22の銅線を使って配線し、そこに2Aを流すと0.05Vもの電圧降下が発生します。定格電流さえ守ればいいかというとそうではありません。太い線を使っても線が長ければ抵抗値はかなり大きくなりますし、細い線を使っても短ければ抵抗値は大きくなりません。

線路の抵抗値は、「片道」だけ計算すればいい場合と、「往復」を考慮しなければならない場合とがあります。アースラインの抵抗値であれば「片道」だけになりますが、真空管アンプのヒーター回路では「往復」で考えなければなりませんから、距離×2の値を入力することになります。電源供給の往復の同様です。


データライブラリに戻る