2SK170特性実測データ


特性実測データ・シリーズのFET版第二弾です。

2SK170は、今や希少な超低雑音・高利得な単体JFETであり、当サイトの差動ヘッドホンアンプや差動ラインプリなどさまざまな製作で使っています。メーカー発表のデータシートの特性図(下図)はロードラインを引いて動作条件を検証するにもいまひとつ精密さがなく、ドレイン電流を3mA以下で使う場合は線があいまいでどうにもなりません。そこでようやく重い腰をあげて実測データを取ることにしましたので、みなさんの設計にお役立てください。ちなみに、2SK170のデータシートはこちら(http://www.op316.com/tubes/buhin/image/k170.pdf)です。

実測に使った2SK170はBLランクで、特性的にはBLランクの中でも分布が多い値のものを選びました。BLランクのIdssは6〜12mAということになっていますが、経験上最も多くばらついている個体としてIdss=7.6mAのものをサンプルとしています。右側の図は、同じデータを使って5mA以下の領域を拡大して見やすくなるようにグラフを描き直したものです。

下図は、|Y-fs|の実測値です。ドレイン電流値でほぼ決定されますが、わずかにドレイン〜ソース間電圧の影響も受けます。


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