6G-A4にもっとも近い特性となったのがEL34(3結)です。6G-A4とEL34は何の縁もない球ですが、El34の3結の特性は、6G-A4に非常に良く似ています。電々公社向けに生産された日本独自の球(CZ-504D)は、そのルーツを(おそらく)6F6に求めることができると考えていますが、このCZ-504Dの3結の直線性の良さが一番です。
CZ-504Dに比べると、6F6GT(3結)の歪みの多さが目立ちます。CZ-504Dの面目躍如たるところです。内部抵抗の高い6F6とCZ-504Dは最大出力がやや低めに出ています。
6L6GCも同様で歪みが高く出ます。6L6族の3結は、おしなべて直線性が良くありません。この特徴は、6L6GCでも変わりません。
6BX7GT(パラ)の歪み率が最も高く出ました。テレビ垂直出力管ですからそれが本来の姿であり、贅沢は言えません。
測定条件:1kHz、16Ω負荷時、R-ch