その2のアンプと比較してもずっと帯域が広くなりました。たかだか、3dBのカソード帰還に3dBのオーバーオール負帰還だけとは思えない特性です。おまけですが、6F6-GTに差し替えた時の特性も取ってみました。最大プレート損失を越えないように、プレート電流30mA以下になるような動作で測定しています。6F6-GTの3極管接続では内部抵抗が3kΩほどにもなり、TANGO U-608のような1次インダクタンスの少ない出力トランスにとってはたいへんきびしい低域条件となります。20Hz以下で急激にレスポンスが低下しているのはそのためです。
測定条件:16Ω負荷時、0dB=1V、R-ch