私のアンプ設計マニュアル / 雑学編
どれを買ったらいい?
オーディオの相談コーナーで必ずといっていいほど出会うのが、「今、これこれのシステムを使っています。主に聴くジャンルはなになにです。スピーカを買い換えたいのですが、候補にこんなのとそんなのと2つあって、どちらがいいか悩んでいます。ドシタライーカオシエテチョーダイ。」というやつです。

そうすると、いろんなヒトが出てきて、「あれはどうだけど、これはそうだから、どうしたこうした。」なんて言いながら、なんとかしてどっちがいいか決められるように一生懸命相談にのってくれます。でも、誰も「これにしんさい。」とキッパリ言いません。言えるわけないですしね。言えないのに、あーでもない、こーでもないと悩みながら、ご本人がどう決めるか待っているしかないんですね。

私だったら、「両方お買いなさい。」と言ってあげます。だって、どっちも欲しいんでしょう。どっちがいいか判断できないから悩んでいるんでしょう。かりに、どちらか一方を選んだとします。そうすると、選ばれた方の音を聴くことはできますが、選ばれなかった方の音がもっといいのか、そうでもないのかは遂にわからずじまいになってしまいます。両方手に入れたらどうなるか。悩むことなく、自分の家で徹底的に比較できます。

そして、どんな結論が待っているのか。両方気に入ってしまって、2倍楽しく幸福になってしまうかも知れません。やっぱりこっちがいい、ということになって、気に入らなかった方は手放すことになるかも知れません。不幸にも、どっちもイマイチだったなあ、ということになってしまう可能性もわずかですがあるでしょう。イマイチだったらオークションで新品同様として売ればいいのです。そのためには、元箱や取説はできるだけきれいな状態で保存しておくことをおすすめします。

どれにころんでも、ご本人は納得した答えが得られるのです。だから、ほんとうに迷ってしまったら、両方に手を出すのが正しいのです。要は、あなた自身が納得するために一体いくら支払うか、という価値判断の問題なのです。「モノ」の値段ではなく、「あなたの価値判断」に値段をつけるのだ、と考えた時、財布の事情は大きく変化すると思いますよ。


変なものを買ってしまったら

つらいですね。たぶん、何度も聞き直して、一晩寝たらもっとましな音になるんじゃないかと思ったりして、いろいろやってみるんでしょう。やむなく、別の何かを買ってからも、たまに押し入れから出してきて聞いてみることでしょう。もしかして、もしかして、意外にいい音がするんじゃないかと期待して。でも、だめですよね。結果はいつも同じ。

人間の第一印象というのは、ほとんど当たるんです。はずすということは滅多にないんですね。だから、博物館でもやろうっていうんじゃない限り、未練など捨てて、さっさと手放しましょう。後悔なんかしませんよ。

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