調光器キット(秋月電子通商)でモーター制御

電動ドリルの回転数調整は引き金式になっているので、指を離すと止まってしまうし、指の力の具合によって回転数が変化してしまうので不便をしていました。調光器を使うと回転数を一定にセットしておけるので重宝します。

こんなデカいケースは必要ない!


■秋月のキットを使う

調光器は簡単なものが市販されていますが、電力容量が150W程度のものばかりで電動ドリルを扱うには容量が足りません。いろいろと調べていたら秋月から20A〜40Aクラスのキットが出ているのを見つけたので、これを使ってみることにしました。2014.7時点での秋月のカタログです。

http://akizukidenshi.com/catalog/c/cdengen2/

20Aといえばかなりの大容量です。キットは安いですが、これをケースに入れたら結構な費用になってしまった。


■回路■

回路はざっとこんな感じです。マニュアルが公開されていますから、詳しいことはマニュアルを参照してください。

http://akizukidenshi.com/download/kairo/%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF/%E3%83%88%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%83%E3%82%AF%E9%96%A2%E4%BF%82/M001_20A%E3%83%88%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%83%E3%82%AF.pdf


■製作■

製作というほどのものではなく、単にケースにキットを入れただけという感じです。大電流が流れるラインには容量の大きな線材やスイッチを使います。制御ボリュームと周辺は電流がわずかしか流れないので細い線材でOKです。この製作例にはヒューズがついていませんが、ヒューズはつけておいた方がいいでしょう。


■使用上の注意など■

トライアックを使った電力制御のしくみは、50/60Hzの交流波形を鋭く切り刻んで制御するのでかなり悪質なノイズ源になります。使える電気器具の種類も限られます。最も適しているのが白熱電球やハンダごてなど抵抗性の負荷のもので、交流モーターはうまく制御できる場合とほとんど制御できない場合とがあります。オーディオ機器などの電子機器は適用できません。



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