トラブルあるある
初心者あるある

部品の不良だと思う

半導体や抵抗器、コンデンサなどの電子部品は、日本や世界の産業を支えています。メーカーに納入された電子部品に1万個に一つの不良があっても、不良を出した部品メーカーの社名が工場の壁に貼られて、以後当分の間は検査監視扱いになるのが普通です。それくらい厳しい品質管理の下で製造された部品のおこぼれを私たちは使っています。作ったものが上手く動作しない時は、部品を疑う前に自分自身を疑ってください。


何度もチェックしたから間違えていないと言う

初心者は必ずそう言います。それでも、どこかに間違いやハンダ不良あります。間違いるから動かないんです。


いきなり部品を交換する

だから言っているでしょう?トラブルの原因は部品ではなくあなた自身です 。


ハンダに長時間こてを当てる、ハンダを盛り足す

ハンダは電気を通す金属の塊ではありません。決まった温度、決まった時間dで生成した金属(錫と銅)の合金です。こてを長時間当てたり、盛り足すとそれはもはやハンダとは言えない低品質な金属の塊になっています。ハンダづけをやり直す時は、古いハンダを除去してください。


原因がわからないので全部やり直す

あまり良い方法ではありません。またどこかで間違えるでしょう。それに、トラブルの原因がやり直した所以外にあったら何の解決にもなりません。


ハムが出たのでアース配線をやり直した

アース配線が拙くてハムが出ることもありますが、ハムの原因は他にもたくさんあります。何故、アース配線が原因だと思ったのですか。もし、アース配線がハムの原因だったのなら、まずい所だけ修正すればいいのであってやり直す必要はありません。やり直したということは、アース配線がどうあるべきか分かっていない証拠です。わからずに当てずっぽうはやめましょう。


トランジスタの3本足の配列

半導体メーカーが公開しているデータシートには、3本足の配列(B、C、E)の図面があります。この図面は常に「ボトムビュー」すなわち下から見た図です。上から見た図だと思ってしまう勘違いが多いのでご注意ください。


定電圧ダイオード(ツェナーダイオード)の取り付け方向

定電圧ダイオードは、他のダイオードと異なり記号のイメージとは逆方向に電流を流して使います。初めて定電圧ダイオードを使う人は他のダイオードと同じように取り付けしまうことが多いです。定電圧ダイオードの向きを間違えると、0.5V〜0.6Vの低い電圧しか生じないので、テスターで容易に確認できます。


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